日常に役立つ心理学

しんどいときは、変わることより楽になることが先

2020年7月13日

苦しくて悩んでいるときって早く変わりたいって思いますよね。

人生が一気に変わるような魔法のような方法を求めたくなるのも、今の自分が心底嫌だと思っているときが多いよう感じます。

苦しいときほど、早く早くと焦るのですが、早く変化しようと思いすぎるとなぜか良くないループにハマりやすくなります。

良い方向に変わっていくときにはちゃんと必要なステップがあって、それがこちら。

しんどい→まず楽になる(安心する)→良い方向に変わる

こうしてみると当たり前のように感じるのですが、しんどいところにいる人はなんとかしたくて焦っているので、楽になる(安心する)ステップをすっ飛ばして早く変化したい!に行きがちなのです。

でも効率の良いやり方というのは、まず楽になって安心して悪い流れを止める(立ち止まる)というステップを間に挟みます。こっちの方が、トータルで見ると断然変化が早くなるんですね。

真ん中のステップを飛ばすと、しんどいのに無理やり変わろうとして気持ちがついてこれなかったり、変わりたいのに変われない「できない自分」に直面して罪悪感が山盛り増えたりしてしまうことも。

これは自分の体験からも痛いほど実感していますので、カウンセリングをするときもまず楽になってもらってから次のステップに進むことを意識しています。

変わりたいのに思うように変われないときは、感情が邪魔していることが多いんですね。

頭は変わりたいと思ってる。でも感情がついていかないわけです。私たちは理屈だけでは心が動かないのですよね。でも、心からYES!になると変化は速いです。

思考だけ先行して感情が置きざりでもうまくいかないですし、気持ちだけ焦って体がついてこなくてもうまくいかないのですよね。

なかなか人間ってややこしいよなぁと思いますが、いろいろなものが一致しているほうがいいみたいです。

早く結果を出したくて焦ってしまう気持ちもよくわかります。

でもそんなときこそゆっくり深呼吸して立ち止まってまず楽になること、安心することが先。そのほうが、トータルでみると早く変化していけますからね。

心が安心してなぁんだ私も結構がんばっていたんだなと自分を認めることができたり、私にもいいところがあるんだなとホッとできると、じゃ、やってみようかと次へ向かうエネルギーがわいてきます。

もちろんカウンセリングでは一緒にやっていきますから安心してくださいね。

しんどくって焦ってしまったときはこのお話を思い出してもらえるとうれしいです。

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