日常に役立つ心理学

やらなきゃいけないことばかりで気持ちが忙しいときに

2020年11月19日

やるべきことが山盛りあるように感じるときは、どうしても気持ちが焦ってきますよね。それに忙しいタイミングってなぜか重なることが多くないですか?

常々私は思うんですが、気持ちが焦っているときは、いつもより忙しく感じてしまうんですよね。それから、わからないことがあるときも、不安が掻き立てられるのでより忙しく感じます。

やらなきゃいけないことがいっぱいだ~と思うあなたは、めちゃくちゃ頑張り屋さんだと思うんですよね。それに責任感が強くて、きっと周りから信頼されている人なのでしょう。

物理的な忙しさも大変ですが、それ以上に、気持ちの面で忙しくなると時間の進みも早く感じてしまうので、ここでは心理面で焦らないようにするポイントについて書いてみます。

私たちは不安になると気持ちが焦り、さらにその焦りのせいで気持ちが浮ついて気が散ってしまう(集中力が落ちる)んですよね。

こんなふうに焦ってばかりで一向に手が動かないとか、前に進めてないという経験をした人も多いのではないでしょうか。

なので気持ちが浮ついてしまったときは、いったん地に足を付けて落ち着くのが大切なんですよね。そのほうが集中力が増すので効率よくはかどるようになるんです。

そういう意味では、忙しいときほど、メンタルのコントロールが重要になってくるかもしれませんね。

私がよくやる方法でおすすめなのは、まず、やるべきことを箇条書きにしてみること。付箋に書いてデスクに貼っておくだけでも、これだけやればいいんだなとパッと見でわかるので気持ちが落ち着くんですよね。

あと、気持ちがザワついているときは、ザワついた気持ちを誰かに話したり、ワードに打ち込んだりして自分の外に出すと、少し距離ができるので浮ついた感覚がぐっと減ります。

また、不安要素があるときは放置せずに調べてみて、わからないことを明確にしておくのもいいですね。

とくに仕事面では、まず取り掛かってしまうことをご相談でもおすすめしています。不安なときは、なるべく後回しにしてしまう人が多いと思うんですが、実は、放置せず先にやってしまったほうが不安は減るんですよね。

どの仕事にどのくらいの時間がかかりそうなのか、難易度がどれくらいか、ある程度の目途がつくと不安要素が減るので焦りがなくなって、集中できるようになるんですね。

落ち着いてやれば、案外時間がかからないことも多いので、まずは集中できるような状態に持っていくために、焦りや不安を減らすことがポイント。

もし、1つクリアできたら、盛大に自分を褒めてあげてくださいね。忙しいのによく頑張ったなぁ!って言ってあげてください。

余談ですが、首を突っ込む癖から自分で仕事を増やしてしまっているという方も時々いらっしゃいます。

困っている人をみると放っておけなくて、「私がなんとかしなくちゃ!」と思うようなタイプの人は、もしかしたら誰かの分を背負っているからしんどく感じているのかもしれません。

これまでは良かれと思ってやっていたけど、自分がそれをやる必要は実はないことだったと気づかれる方もいて、「首を突っ込むのを辞めたら自分の時間が持てるようになった」とおっしゃる人もいます。

「やらなきゃいけない」と義務感が強くなると、私たちはどうしてもやる気が出なくなってしまいますからね。

仕事や家のことなど、どうしても必要なことは仕方ないですが、そうではないことなら、やらずに済む方法はないか?と考えてみたり、少しずつ自分から手放していくことも視野に入れてみてもいいのかもしれません。

忙しいときは、うまく動けない自分にダメ出しをしたくなったり、「なんで私はこんなにやることが遅いんだぁ~」と思うこともあるかもしれませんね。

でも、やらなきゃいけないことがいっぱいある中、なんとか奮闘して頑張っているのは、他でもないあなた自身です。なかなかできることではないと私は思います。

不思議なのですが、頑張ってる人ほど、「私はまだまだだ」と言いますし、「もっと頑張らなきゃ」と思っていたりします。(これ、ホント!)

あれ?私のことかな?と思ったあなた。意外かもしれませんが、すでにあなたは十分頑張っているようですよ。今を乗り切り、自分に労いの言葉をかけてあげてみてくださいね。

-日常に役立つ心理学
-, , ,

© 2013 Aya Takami All Rights Reserved.