
最終的に動くのは自分っていうのが、いつの間にか当たり前になっていて。最近ずっとイライラしてて…。
私の性格がきついんじゃないかって、ちょっと自己嫌悪なんです。

責任感のある人ほど、無意識にいろんな役を引き受けてしまいやすいんです。
今日はその背景を、一緒に見ていきましょう。
この記事のハイライト
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現場で何かあると、自然と自分が動く流れになっている。
─ 最終判断は別にあるのに、実質的な調整や対応を一手に引き受けているケースは少なくない。 - 「なんで私ばっかり」と感じる一方で、「私の性格がきついのかも」と自己嫌悪になる。
─ イライラが続いたとき、自分の感情そのものを否定しがちな人ほど、こうした思考に陥りやすい。 -
怒りの原因は、「やる前提になっていた」ことそのものにあることも。
─ 本来の役割の範囲を超えて引き受けすぎていたことに、気づかないまま疲弊していく。 -
「私がやらなきゃ回らない」という感覚も、実は“無理な設計”を個人が支えている状態かもしれない。
─ その責任まで「性格のせい」にしてしまうと、不要な自己否定が深まってしまう。 - 怒りが出た理由を言語化できると、「自分が悪いから怒っていた」という思い込みから自由になれる。
─ 整理の入り口として、自分の役割の線引きを見直してみることが有効になる。
「なんで私ばかり責められるの?」そう感じたときの“イライラの正体”
決める立場じゃないのに、何かあると責められるのは、いつも自分。
「なんで私ばっかり…」そう感じたことはありませんか。
チームがうまく回らず、気づくと自分が動いている。最近ずっとイライラしていて、あとから自己嫌悪になる。
本記事では、クライアントさんからよく聞くこの質問、「チームが回らない現場で、ずっとイライラしているのは、私の性格がキツいからなんでしょうか?」という話を、一緒に整理していきます。
そして、この内容をあとからゆっくり整理できるように、無料の整理シートもご用意しています。詳しくは、最後でご案内しますね。
「私がうまくやれてないのかも」そう思ってしまう理由とは?
チームが回らない現場で、ずっとイライラしているのは、私の性格がキツいからなんでしょうか?
その答えは…
私がこれまで話を伺ってきて感じるのは、怒りが出ているからといって、その人が“感情的”とは限らない、ということです。
むしろ、チームが回らない現場で、自分が動く役を引き受け続けていると、怒りが出るのは自然なことだったりします。
たとえば、こういう場面です。
チームがうまく機能していない。誰も「これでいきましょう」とは言わない。けれど、納期は近づいてくる。
最終判断はクライアントや上司にあるのに、実際に動いているのは自分。
調整、確認、フォロー。気づけば、それも引き受けている。
何かあったときに責められるのも、現場にいる自分だったりする。
こうした状況が続くと、責任感のある人ほど、こんなふうに考えはじめます。
「このままだと後が大変になる」「誰も決めないなら、私がやるしかない」
こうして少しずつ、「自分がやらなきゃいけないこと」が増えていく。
その結果、気が休まらない日々が続き、余裕がなくなる。そして最後に残るのが、怒りだったりします。
本当に“自分のせい”だったのか、線引きをしてみると見えてくること
でもこの怒りは、「現場が回っていないこと」そのものへの怒りとは、少し違うかもしれません。
多くの場合、怒りの矛先は、「自分がやる前提になっていたこと」そのものだったりします。
どこまでが誰の仕事か曖昧。放っておけなくて自分が全部やる。
言わなきゃ動かないから言っただけなのに、きつく見られる。
そんな状態が続いていたら、怒りが出ないほうが不自然です。
もちろん、「私がやらなかったら回らない」「見て見ぬふりはできない」そう感じるのも自然なことです。
でも、最初から、誰かが無理をしないと回らない形だったとしたら?
それを「私の性格のせい」で片づけるのは、少し違うかもしれません。
完璧に回そうとする立ち位置から、ほんの少しだけ距離を取る。
そうすると、怒りの感じ方が変わることがあります。
今の状況に当てはめて、考えてみてください。
どこまでが、本来の自分の役割だったのか。どこから先を、自分の仕事にしていたのか。
それは本当に、「自分がやらなきゃいけないこと」だったんでしょうか。
怒りが出るのは、責任感の強いあなただからこそ
同じようなケースは、これまでも伺ってきました。
チームが回らない状況でイライラが続いて、「自分の性格がキツいからかも」「我慢できない自分が悪いのかも」と悩まれていた方です。
そのとき私がお伝えしたのは、「性格のせいとは限らないと思います」ということでした。
決める立場ではないのに、現場を回す役だけ任されていて、何かあれば現場の責任になる。
そんな状態で怒りが出るのは、むしろ自然なことじゃないでしょうか、と。
その言葉をきっかけに、「自分が無理をしていたのかもしれない」と気づかれる方もいます。
状況そのものは、すぐに変わるわけではありません。
ただ、「ここまでは自分の役割」「ここから先は違う」そうやって、背負いすぎていた責任を少しずつおろしていくうちに、怒りに飲み込まれる時間が、前より短くなっていく。
怒りがなくなったわけではないけれど、「自分が何に怒っていたのか」が分かって、前みたいに振り回されたり飲み込まれる感じが減っていった、そんなプロセスをたどることもあります。
※ここまでの内容を動画でも解説しています👇
怒りは手放すものではなく、「自分が何に反応していたのか」を知る手がかり
本記事でお伝えしたかったのは、怒りをなくす方法ではありません。
その怒りが、「無理な状況に置かれていた」ことへの反応だったかもしれない、という見方です。
それを知らないままだと、起きたこと全部を自分のせいにして、必要以上に背負い込んでしまいやすい。
でも、「そうなりやすい流れがある」と知っているだけで、見えるものは変わってきます。
私はご相談の中で、起きた出来事をそのまま自分の問題にせず、「どこまでが、その人の役割だったのか」を一緒に整理することを大切にしています。
そうすると、自分が無意識に背負っていたものが、少しずつ見えてきます。
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✍この記事を書いた人
高見綾|第一線で働く女性リーダー専門・心理カウンセラー
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