【動画】頑張りすぎて妬まれがちな方のお悩み相談室

「調整役ばかりで疲れる…」と感じたとき、イライラを“私のせいかも”と抱え込むあなたへ

ななみさん
最近、現場で何か起きると、自然と私に確認が来るというか…。

最終的に動くのは自分っていうのが、いつの間にか当たり前になっていて。最近ずっとイライラしてて…。

私の性格がきついんじゃないかって、ちょっと自己嫌悪なんです。

心理カウンセラー 高見綾
そう感じるくらい、ななみさんが頑張ってこられたってことだと思います。

責任感のある人ほど、無意識にいろんな役を引き受けてしまいやすいんです。

今日はその背景を、一緒に見ていきましょう。

この記事のハイライト

  • 現場で何かあると、自然と自分が動く流れになっている。
    ─ 最終判断は別にあるのに、実質的な調整や対応を一手に引き受けているケースは少なくない。

  • 「なんで私ばっかり」と感じる一方で、「私の性格がきついのかも」と自己嫌悪になる。
    ─ イライラが続いたとき、自分の感情そのものを否定しがちな人ほど、こうした思考に陥りやすい。
  • 怒りの原因は、「やる前提になっていた」ことそのものにあることも。
    ─ 本来の役割の範囲を超えて引き受けすぎていたことに、気づかないまま疲弊していく。

  • 「私がやらなきゃ回らない」という感覚も、実は“無理な設計”を個人が支えている状態かもしれない。
    ─ その責任まで「性格のせい」にしてしまうと、不要な自己否定が深まってしまう。

  • 怒りが出た理由を言語化できると、「自分が悪いから怒っていた」という思い込みから自由になれる。
    ─ 整理の入り口として、自分の役割の線引きを見直してみることが有効になる。

「なんで私ばかり責められるの?」そう感じたときの“イライラの正体”

決める立場じゃないのに、何かあると責められるのは、いつも自分。

「なんで私ばっかり…」そう感じたことはありませんか。

チームがうまく回らず、気づくと自分が動いている。最近ずっとイライラしていて、あとから自己嫌悪になる。

本記事では、クライアントさんからよく聞くこの質問、「チームが回らない現場で、ずっとイライラしているのは、私の性格がキツいからなんでしょうか?」という話を、一緒に整理していきます。

そして、この内容をあとからゆっくり整理できるように、無料の整理シートもご用意しています。詳しくは、最後でご案内しますね。

「私がうまくやれてないのかも」そう思ってしまう理由とは?

チームが回らない現場で、ずっとイライラしているのは、私の性格がキツいからなんでしょうか?

その答えは…

私がこれまで話を伺ってきて感じるのは、怒りが出ているからといって、その人が“感情的”とは限らない、ということです。

むしろ、チームが回らない現場で、自分が動く役を引き受け続けていると、怒りが出るのは自然なことだったりします。

たとえば、こういう場面です。

チームがうまく機能していない。誰も「これでいきましょう」とは言わない。けれど、納期は近づいてくる。

最終判断はクライアントや上司にあるのに、実際に動いているのは自分。

調整、確認、フォロー。気づけば、それも引き受けている。

何かあったときに責められるのも、現場にいる自分だったりする。

こうした状況が続くと、責任感のある人ほど、こんなふうに考えはじめます。

「このままだと後が大変になる」「誰も決めないなら、私がやるしかない」

こうして少しずつ、「自分がやらなきゃいけないこと」が増えていく。

その結果、気が休まらない日々が続き、余裕がなくなる。そして最後に残るのが、怒りだったりします。

 

本当に“自分のせい”だったのか、線引きをしてみると見えてくること

でもこの怒りは、「現場が回っていないこと」そのものへの怒りとは、少し違うかもしれません。

多くの場合、怒りの矛先は、「自分がやる前提になっていたこと」そのものだったりします。

どこまでが誰の仕事か曖昧。放っておけなくて自分が全部やる。

言わなきゃ動かないから言っただけなのに、きつく見られる。

そんな状態が続いていたら、怒りが出ないほうが不自然です。

もちろん、「私がやらなかったら回らない」「見て見ぬふりはできない」そう感じるのも自然なことです。

でも、最初から、誰かが無理をしないと回らない形だったとしたら?

それを「私の性格のせい」で片づけるのは、少し違うかもしれません。

完璧に回そうとする立ち位置から、ほんの少しだけ距離を取る。

そうすると、怒りの感じ方が変わることがあります。

今の状況に当てはめて、考えてみてください。

どこまでが、本来の自分の役割だったのか。どこから先を、自分の仕事にしていたのか。

それは本当に、「自分がやらなきゃいけないこと」だったんでしょうか。

怒りが出るのは、責任感の強いあなただからこそ

同じようなケースは、これまでも伺ってきました。

チームが回らない状況でイライラが続いて、「自分の性格がキツいからかも」「我慢できない自分が悪いのかも」と悩まれていた方です。

そのとき私がお伝えしたのは、「性格のせいとは限らないと思います」ということでした。

決める立場ではないのに、現場を回す役だけ任されていて、何かあれば現場の責任になる。

そんな状態で怒りが出るのは、むしろ自然なことじゃないでしょうか、と。

その言葉をきっかけに、「自分が無理をしていたのかもしれない」と気づかれる方もいます。

状況そのものは、すぐに変わるわけではありません。

ただ、「ここまでは自分の役割」「ここから先は違う」そうやって、背負いすぎていた責任を少しずつおろしていくうちに、怒りに飲み込まれる時間が、前より短くなっていく。

怒りがなくなったわけではないけれど、「自分が何に怒っていたのか」が分かって、前みたいに振り回されたり飲み込まれる感じが減っていった、そんなプロセスをたどることもあります。

※ここまでの内容を動画でも解説しています👇

怒りは手放すものではなく、「自分が何に反応していたのか」を知る手がかり

本記事でお伝えしたかったのは、怒りをなくす方法ではありません。

その怒りが、「無理な状況に置かれていた」ことへの反応だったかもしれない、という見方です。

それを知らないままだと、起きたこと全部を自分のせいにして、必要以上に背負い込んでしまいやすい。

でも、「そうなりやすい流れがある」と知っているだけで、見えるものは変わってきます。

私はご相談の中で、起きた出来事をそのまま自分の問題にせず、「どこまでが、その人の役割だったのか」を一緒に整理することを大切にしています。

そうすると、自分が無意識に背負っていたものが、少しずつ見えてきます。

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✍この記事を書いた人

高見綾|第一線で働く女性リーダー専門・心理カウンセラー

職場・組織における摩擦や妬み、距離を置かれるような変化を、心理の視点で整理しています。

自分を味方にする「セルフバディトレーニング」を軸に、書き出しと対話を組み合わせながら、感情と思考を切り分け、

仕事の質を落とさず、自分を責めずに「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

カウンセリング実績4,000件以上。
著書『ゆずらない力』(すばる舎/韓国語翻訳出版)
NHK「あさイチ」、読売新聞「発言小町」などメディア協力多数。

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