自分自身・人間関係の悩み

雑談が苦手な人が本当に求めているもの

少し私の昔話をさせてくださいね。

社会人になってから私は雑談が苦手でした。仕事の話なら全然OKなのですが、職場の休憩時間は何を話したらいいのかよく分からなかったんですね。これといった趣味もなかったですし自分のことをつまんない人だなと思ったりしていて。

なぜ雑談が苦手だったかと言うと、自分が話題を提供できるような人じゃないと思っていたというのと、雑談そのものが意味がないもののように感じたからです。

これ美味しいよねー、そうだよねー、これ可愛いー、わぁほんとだー、というこの話に、いったい何の意味があるのか!……みたいに思っていましたね(;^ω^)

でもしゃべらないわけにはいかないし、ということで、ある人の勧めで雑談力が上がる本を買って読んだりしていました。

本の中に書いてあったのは、雑談の話題をニュースとか流行りのものから色々集めることが大事だとあったんですね。もう全くもって、その通りすぎる内容でした。

で、そこからどうなったかというと、本をパタリと閉じたままお蔵入りになりました(著者の方には申し訳ないです)。当時の私は、意味がないと思っていた雑談のために努力する意味がわからなかったんです。

今はね、雑談はすごく意味があるものだとわかりますよ。雑談って、「おはようございます」「こんにちは」と挨拶するのと同じようなものです。

私はあなたの敵じゃないですよ~、あなたのことちゃんと認識していますよ、興味を持っていますよという現れのようなもの。関係を良くしていくために必要なものなんだなとようやく分かりました。

そう気づいていけたのは、私に、心を許して話せる人がちゃんと見つかったからだと思うんですよね。

もし昔の私と同じように、雑談が苦手な人がいるとしたら、雑談できるようにならなきゃって思うかもしれません。

でも、雑談が苦手だと言っている人とお話ししていると、カウンセリングではみんな思い思いに自由にお話になっていることに気づきます。雑談も全然できていますしね。

「今、全然できていますよね?」と聞いてみると、みなさん一様に「ここは安全な場所だってわかってるから」とおっしゃいます。

ということは、安全で安心だと思えていたら、みんな話せるわけですよ。その感覚をそのまま持ちながらであれば、きっと職場での雑談も平気になると思います。

必要なのは、安心感なんですよね。それに、話したいと思えば努力だってできます。でも話したいと思えず、話さなければならないと義務感があるときは、努力に身が入らないですし苦行になってしまいますよね。

雑談が苦手な人が本当に求めているのは、安心感であり、自分を出せる場所であり、心を許して話せる人なのではないでしょうか。

いきなり雑談ができるようになろうと思わなくても、心を許して話せる人をたった1人でも見つけることができると、やっぱり違います。自分を肯定できるようになってきた分だけ、雑談もスムーズにいくと思いますよ。

あと、話したくないことが多すぎて雑談を苦手にしている人もいらっしゃいます。

例えば、「休みの日何してるの?」と聞かれたら、「趣味がないから、家でゴロゴロしてますなんて言ったら、つまらないよなぁ」と思っちゃうとか。

「家族は?」-家族のこと嫌いだから話したくない。「彼氏は?」-失恋した傷が癒えてないから話したくない。などなど。

自己否定をしていたり、傷ついていたりするものがあると、確かに言いたくなくなっちゃいますよね。

でもそのまま放っておくと、相手からは、あなたが壁を作って拒絶しているように思われてしまいます。ほんとうは拒絶しているわけではなくて、傷つきたくなくて自分を守っているだけなんですけどね。

そうすると、関係性がうまくいかなくなって苦しくなりますし、自己否定も合わさってさらに苦しくなってしまうので、できたら安心安全な場所で気持ちを話してぜひラクになっていただきたいなぁと思います。

傷が少しでも癒えてくれば、心を閉ざさなくても済むことが増えていきますから。

カウンセリングをしていると、自分を肯定してくれる場があることってめちゃくちゃ重要だと改めて感じますね。

面談カウンセリングを終えて、控室に戻ってきたら、服部カウンセラーから優しさのカタマリが置いてありました……!( ;∀;)

「なごやん」は名古屋土産で有名なのですが、それに「生」があることを先月初めて知り、生なごやんってどんなのだろうね!とちょうど話してたところだったんですよ。

美味しくいただきました~♪

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