第38回 共感の極意

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目次

第38回 共感の極意

心理学やカウンセリングを学んでから、たびたび「共感は大切だ」という話を耳にするようになります。

それまでの私は恐らく共感に乏しく、何か相談されても真顔でアドバイスしちゃうような感じでしたし、気持ちを理解するとか寄り添うことの意味がほとんどわかっていませんでした。

情緒が抑圧されていたので、論理的思考に偏っていましたね。(今の私は、わりと感覚派です)

共感か、共感ねぇ。ほほーん。

せいぜいこんな感じ。

というのも、おそらく人生の中であまり共感されたこともなかったのでしょうし、共感がどれだけうれしいものか、心がホッとするのかということも理解できていなかったのだと思います。

共感するよりもまず先に、何か言わなくちゃ、気の利いた事なにかないかなと、焦ってしまったりもしましたね。

でもあるセミナーに参加したときに、そういう自分の焦りは横においておいて、ただただ相手の気持ちを感じてみようとしたら、感情のエネルギーが流れてきて気持ちを共有できたような感覚がしたことがありました。

すごく不思議な感覚でしたが、分かち合えた感じがあって、とてもうれしかったのを覚えています。

気持ちが分かち合えたら、自然と言葉も出てきました。

可哀そうと同情することでもなく、評価するのでもなく、否定するのでもなく、私情を入れずに、ただフラットに相手を見る・感じるってこういうことなのかと実感したのでした。

カウンセリングをしようとするときは、穏やかな海のように、自分の心が落ち着いているときじゃないといけないですしね。

共感ってテクニックみたいなものもあるのですが、結局のところは、相手を理解したいと思う気持ちが根底にあって成立するものだと私は感じています。

まさにつながる感覚ってこういうところから来ているのだと思うんですよね。

この出来事により、自分の中にある他人に対する壁が少しずつ薄くなっていきました。

それまでは、余程ギリギリまで困らないと周りに相談することもなかったのですが、相談に対するハードルも下がっていきました。

ちょっと困ったときに話してみると、共感してもらえることにも気づきました。

「そうだよねぇ~わかるわ~」と言って、うんうんって聞いてもらえると、すごくホッとして、自分が思っていることも肯定できるような感じがしてうれしかったですね。

共感してもらえることで、自分の中にあるわだかまりが溶けていくのも感じました。

共感の奥深さを感じた出来事でしたね。

第39回へ続きます!

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、
自分を責めずに前へ進めるようになる専門家。

嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

カウンセリング実績4,000件以上。
著書『ゆずらない力』(すばる舎)韓国語版も出版
NHK「あさイチ」職場の嫉妬・妬み特集 VTR出演などメディア協力多数。

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