日常に役立つ心理学

「ありがとう」をもっと受け取る

2020年7月3日

今あるものに気づいていないと、「ない」ことばかりに気を取られてしまいます。

あの人はいいなぁ、それに比べて私は…と凹んでしまうときは、もうちょっと、今あるものに目を向けてもいいのかもしれません。

というのも、当たり前にあるものには価値を感じにくいんですよね。

例えば、あの人は人気があっていいな~と思っていても、そのあの人は、あなたのことを人望があっていいな~と思っているかもしれません。(人気と人望はちがいますもんね)

言われた方は、「えっ、私のどこが羨ましいの?!」とびっくりするのですが、自分の魅力って本人が一番気がついていないように思うのです。

また、自分が何かしてあげたことについて相手から「ありがとう」と言われても、「はいはい、どういたしまして~」とさらーっと流してしまうことってないでしょうか?

照れ隠しもありますし、そんな大したことしてませんからという謙遜もあるかもしれません。

本当は、自分が思っている以上にたくさん「ありがとう」を周りから言われていて感謝されていたとしても、本人が、しっかり受け止めずにはいはい~と流していると結構忘れちゃうんですよね。

そんなときに、落ち込むような出来事が起きると、「私なんて何の取柄もない」「誰も私のこと気にしてない」ってなかったことになってしまうことも。

心理学では「与える」「受け取る」という表現をしますが、これらはどちらも大切なもので、与えることで愛が循環していきますし、受け取ることは相手に与えることにもなりますよね。

もし、「ありがとう」や、「あなたが前、〇〇してくれて、うれしかった」というようなことを言われたときには、よーく噛みしめて、味わって。心の中にじんわり行きわたらせて。

「そっかぁ。そうだったんだね。そう言ってもらって、私もうれしい」と返すことができると、人からの善意をたくさん受け取ることができますよね。

私の祖母は与え好きなのですが受け取らないタイプの人で、私があげたプレゼントを見て「これ、使わないから」といって受け取ってくれなかったことがありまして、さすがに悲しかったです。(今から思えば、受け取らないことも祖母なりの優しさだったと思いますが)

受け取ってもらえないって結構ダメージ大きいんですよね。だから、恥ずかしさを超えてしっかりと受け取ることは、相手に喜びをあげることでもあるかなと思っています。

なにより、「ありがとう」を受け取ると自分自身が満たされて心に余裕がでてきますし、不足感などに囚われにくくなるという点も魅力ですよね。

ありがとうを受け取ることは、奥深い意味がありますね。

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