日常に役立つ心理学

出し惜しみしてしまう心理と不足感

2020年3月15日

出し惜しみをしてしまうときには「私には足りてない」「十分ではない」という感覚がセットになっていることが多いんですね。

物やお金、情報などについていわゆるケチな心理ですね。

友達にいいことがあってわぁって喜んであげたいのに、悔しさや競争意識、劣等感などが出てきておめでとうを出し惜しむとかもそうですね。

物理法則では、物はあげたら減ります。でも心の法則では、あげたら増えていくのですよね。

いいことをして感謝されて疲れてヘトヘトとになっちゃうことってないですもんね。むしろ元気になります。

(ちなみに、あげてしんどくなる場合は自己犠牲が入っているとき。自分にできる範囲でやる、というのがポイントなので、ちょっとやりすぎちゃっている可能性がありそうです)

出し惜しみをしてしまうときは、総じて、「自分には十分にない」という不足の感覚を持っていることが多いんです。

自分がものすごく豊かであふれそうだったら、それをシェアするのは全然かまわないですもんね。あげることでさらに豊かさが広がっていくことも知っていますし。

でも自分が全然もっていないとしたら、ないものの中から人にあげようとしても苦しくなるばかりです。

人にやさしくできる人は心に余裕がある人だよと聞いたことがあるかもしれませんが、まさにそういうことなんですね。

「自分にある」と思えていれば気前よくなれるし、「自分にはない」と思っていれば出し惜しみしたりケチになるというわけなのです。

出し惜しみしてしまうときには「自分にはあげるものがありません」と思っているみたいなのですよね。

でも、これも大いなる誤解だったりするのですが…

こういう場合、どうしたらいいかというと、カウンセリングではいろいろなアプローチがあるのですが「与えていないから、あると実感できない。だからまずは与えることから」という考え方もありますし、

「ないものはあげられないから、まずは受け取ることから」という考え方もあります。

どちらを採用するかはその方の状況に応じてケースバイケースなのですが…。自立していて
がんばることが当たり前のタイプの人は、与えることは自然とやっていたりするので、むしろ「受け取る」ことが苦手な場合が多いんですね。

自分は大切にしてもらえる価値がないんじゃないか…?とうすうす不安になっていると無意識のうちに受取拒否をしてしまうんです。だから結構要注意なのですよ。

受け取るといいのは人の好意です。好意っていってもほんの些細なものでOKです。

たとえば、私は先日、美容院に行ってきたのですが、このご時世なのでロッカーや鏡台などが綺麗に消毒されていたのですね。

お客様に安心して過ごしてもらえるようにという配慮を感じて、私は胸がほっと温かくなりました。(ちなみにカウンセリングルームも毎回消毒しております^^)

みんなを守ろうとする姿勢が感じられてありがたいなと思いました。

きっと他のお店の方もみなさん気をつけていらっしゃると思うのですが、こういうことでも、人の想いを受け取ると豊かな気持ちになれますよね。

何か新しいことをするのではなく、今あることの中からでも受け取ることっていろいろできるんです。

そして、たっぷり受け取れると心の充電がいっぱいになってきます。

あふれそうなくらいであれば、おすそ分けするのはそれほど難しく感じませんよね。

出し惜しみしたくなる気持ちが湧き上がってきたら、足りない感覚があるだけなので自分を責める必要はないんです。

「あ、私、自分にはないって思っているんだ」と気づくだけ。

そして「じゃあ受け取ろう」と発想を変えていけばOKです。

受け取るって頭で考えると、何すればいいの?ってあまりよくわからない言葉かもしれませんが、人からの好意を受け取れば胸のあたりがぽかぽかする体感があるので「あ、こういうことか!」とすぐにわかるのではないかなと思いますよ。

難しかったらサポートしますので一緒に取り組んでいきましょうね。

-日常に役立つ心理学
-, ,

© 2013 Aya Takami All Rights Reserved.