今でも勉強のためにセミナーによく参加するのですが、その中で印象に残っていることを今日は1つシェアしたいと思います。
講師がある受講生にむかって「このセミナールームの中であなたが仲良しの人を選んでください」もしくは「仲良くしたい人を選んでください」と言うシーンがあります。
これ、言われた当人も、見守るまわりの人たちも、それぞれに気持ちが揺れ動くシーンなのですよ。
言われた当人が、「仲良しの人?え~いないっていうか。しいていえば〇〇さんかな…と思うけど、でも相手はどう思ってるかわからないし。私が選んでも、相手はあんたとは仲良し
じゃないんだけど、と思っていたらどうしよう」という恐れを持っているとなかなか選べないわけです。
そんな中、見守るまわりの人たちはどう思うかというと。
「あれ、なかなか選ばないぞ。てことは、この人は私たちのこと仲良くないし、仲良くしたくないって思ってるってことかな…。私たちでは役不足なのかな。ガーン」とだんだん不安になってきます。
そして、ついに、講師から言われた当人が「じゃあ、〇〇さん」と選んだとします。
「あ~、どうしよう、ついに選んじゃった。〇〇さんどう思うかなぁ。迷惑じゃないかなぁ。こわいよー」と不安になります。
一方で、選ばれた〇〇さんはと言うと。
「やばい、うれしい。てへへ。私と仲良くしたいって!やったー。」と内心思いながらも、みんなの手前遠慮がちにしています。
その頃見守るまわりの人たちはというと。
「あーそうかー、〇〇さんかー。まぁそうだよね~。」と納得しつつ、「私も選ばれたかったなー!」と思っていたりもします。
3者3様の心理模様。
世界は怖いところだという世界観を持っていると、私が仲良くしたい子はこの人!と言うことさえも、怖く感じてしまうのですね。
友だちって、どこからが友だち?という議論もあるかもしれませんが、自分が友だちだと思えばそれでいいんですよね。
でも、世界は怖いところだという世界観の中にいると、自分が仲良くしたいと思うことで喜ぶ人がいるということを、すっかり忘れてしまいがちです。
自分に自信がないと私が選んだら迷惑じゃないかな、と不安になるのですが、実際、選んでもらった人は喜びを抑えきれない様子でいることが多いわけです。
「世界は怖いところ」という世界観の中にいると、まわりにいる人たちは自分を攻撃してきたり批判や採点をしてきたりする人たちだと、自動的に感じてしまうようです。
もしその世界観が和らいできたら、まわりにいる人たちは私を応援してくれる人、力になってくれる人たちだと感じるようになります。
どちらが生きやすいかは一目瞭然ですね。
あなたの住む世界はどちらでしょう?
やさしい世界、それとも怖い世界?
もし怖い世界に住んでいるのなら、痛みを癒していくことでその世界観をやわらげていくようにしていきたいですね。