人から見られている自分像と、自分で思う自分像のギャップはご相談でよくうかがうのですが
今日はその中でも「悩みがなさそう」に見られるケースを取り上げてみます。
「え?悩むことなんかあるの?」と不思議そうに言われたり、「(恵まれているのだから)
悩みなんてないよね」と言われたり。
悩みがありそうと思われたいわけではないけれど、自分なりにいろいろ気を使ったり悩んだりすることは誰しもあるものですよね。
それなのに悩みがなさそうだと言われると、何も考えていないお気楽な人だと言われているみたいでモヤモヤするという方が多いかもしれません。
こういうときにどういう受け答えをしたらいいのか悩む方もいるでしょう。
「いやいや、私だって悩んでいることあるんですよ」と言いたくなることがあるかもしれません。
悩みがなさそうに見える人は苦労の度合いに関わらず、もともとそういうほがらかな雰囲気の持ち主というのもあると思いますが
悩んでいたり不安に思ったりしている姿をまわりに見せていない、というのも結構大きいんじゃないかなと思います。
自分のことは自分ひとりで対処するというスタイルであれば、困ったときや大変なとき、迷ってるときや傷ついてるときなど
自分の感情が揺れ動いているときに、それを表現していなければまわりには伝わらないですからね。
また、わかりにくい表現にはなりますが、感情が切れてしまっているタイプの人も「悩みがなさそう」と言われやすいです。
感情が切れているというのは、口では「悩んでるの」とか「すごく嫌だったわ」とか言っていても
その言葉に感情のエネルギーが乗っていなくて、感覚として伝わってこない(感情が共鳴しない)ということです。
例えば「素敵ですね」と言うにしても、棒読みで言うのと、「すっごい素敵でした!」と抑揚をつけて言うのとでは伝わり方がちがうように
感情のエネルギーが言葉に乗っていないと、想いがなかなか伝わらないのですよね。
「ほんとに思ってる?」と言われたことがある人はこのタイプかもしれません。
感情が切れているタイプの人は、普段から感情を抑圧していることが多いです。
なんらかの要因によって自分の気持ちを表現することにストップがかかってしまったり、傷ついた経験があって、感じると辛いから感情を切って自分を守ろうとした経緯がある可能性も。
あなたはどれかに当てはまりましたか?
もし「自分の気持ちもわかってもらいたい」と思うのなら、自分の感情とのつながりを取り戻していくことをテーマにされてみるといいですよ。
その方が誤解も生まれにくいですし、生きやすくなりますからね。