
職場の人が、自分にだけ冷たい態度を取ってくるというケースを取り上げてみます。
ツンツンしてたり厳しかったりするのが、もしみんなに対してであれば「この人はそういう人なんだな」と思えますが、
自分や一部の人にだけ厳しく、他の人には普通に優しかったりすると、さすがに何か理由があるのだなと思いますよね。
「私に何か至らない所があるのではないか」と思って、自分の仕事ぶりなどを振り返る人もいるでしょう。
原因はさまざま
こういうときにまず気になることは「なぜ自分にだけ冷たく当たるのか」ということだと思います。
原因が分かれば対処の仕方も見えてくることもあるでしょう。
これまで様々なケースのご相談をいただきましたが、原因は多岐にわたります。
例えば、嫉妬心や競争心からくるものもありますし、
相手が周りを敵・味方にはっきりと分けるタイプの人(で敵側に入れられていた)というケースもあります。
冷たい態度を取ってくる相手は、自信満々そうに見えますが、
実は自信が無かったり不安が強かったりする人が多いです。
相手の心理を理解することで、こちら側の感じ方や捉え方が変わることもありますので、
そのあたりの解説をさせていただいたりもします。
心理学では「相手を変えることはできない」と考えます。
「あの人を変えないと、私はラクになれない」と思っているということは、
自分の幸不幸は相手次第だということになりますよね。
それでは自分のパワーが失われてしまいます。
でも、自分の感じ方・捉え方は変えることができます。すると気分も変化しますよね。
相手を変えようとせず、まず自分を変えていくことで、パワーを取り戻すことができるんです。
では、どうやって自分を変えるの?何を変えたらいいの?については、
個々のケースによって違うので直接私まで聞いていただけたらと思うんですが、
どのケースにも共通して意識していただきたいことがあります。
まず自分を責めないこと
1つ目が、自分を責めるのを止めるということです。
「私はまだ仕事ができるとは言えないから……確かに、至らないところもあるのだけど」と思いつつも、
「でも私だって一生懸命頑張ってるんだし、それだけでこんなに冷たい態度取らなくてもいいじゃん!」と
相手に対してイライラしてきたりしていませんか。
度々注意されたりしていると、確かに自信が無くなってしまうと思うんです。
でも、「私が悪いんだ」とか「私は人を不快な気持ちにさせてしまう」と責め過ぎるとつらくなってしまいます。
それで自分のことを責めなくても済むように、相手にイライラの矛先を向けてしまうわけですが、
そうするとますます相手のことを「私を傷つけた人」として見るようになりますよね。
すると相手にも攻撃的な意識が伝わるので、ますます関係は悪化していきますし、
自分もそんな気分の悪い状態でいるのはつらいものです。
自分を責めて自己価値がぐらぐら下がると、より攻撃を引き受けやすくなるので要注意なのです。
これまでの頑張りを含め「私は良くやっている」とちゃんと自分を認めてあげましょう。
自分を責め過ぎず、自己肯定感を高めていくことが何よりも大切なことなんです。
問題を一人で抱え込まない
2つ目は、問題を一人で抱えないということです。
一人でぎゅっと握りしめていると、感情が解放されなくなって
相手の人に対する怒りが溜まっていってしまいます。
すると、考え方も後ろ向きになりますので、ネガティブな感情の連鎖につながりやすくなるんですね。
家族や友人とのつながりが薄かったり、相談しても分かってもらえないような状況では、
問題が大きく感じられるようになります。
「孤独」な状態に陥ると、やる気がなくなり物事を建設的に考えられなくなってしまうんですね。
孤独は、思っている以上に影響を与えるんです。
一人で抱え込まずに誰かに相談したり、もしそうした人がいないのであれば
私たちカウンセラーを使っていただくと良いと思います。
私たちには、内面と言葉が一致すると落ち着く性質がありますので、
自分の気持ちを言葉にして表現することだけでも、心はホッとするんですね。
つらい状況の中では、心の余裕をつくることが何よりも大切です。
自分の心の癖を見つめ直す
「自分を責めない」「問題を一人で抱え込まない」をやっていただくと、徐々に心に余裕が生まれてきます。
落ち着いてきたら、自分の心の癖を見つめ直していくといいでしょう。
私たちは何らかの心の癖を持っています。
例えば、先輩や上司に対してつい反抗的な気持ちを抱いてしまうとか、
嫌われることが怖くて気を使いすぎて疲れてしまうとか、
何か注意をされると自分の人格全部を否定されたと受け取ってしまうとか、
白か黒かはっきりつけたくなる完璧主義思考とか。
これらの心の癖が、人間関係に影響を及ぼしていることも多いのです。
何事もバランスですので、偏りを少し修正していくことができるようになると、
自分の気持ちも整いますし、人間関係も良くなることが多いです。
先程、「相手を変えることはできない」と言ったのですが、
自分が変わると、その影響で相手の態度が変わってくることは実際にあります。
また、おまけ的なことではありますが、自分に冷たい態度を取ってきた人が異動や退職などで
自分の前からいなくなるようなケースも実際に見てきました。
これは学びが終わったというサインとして捉えてみてもいいんじゃないかなと思います。
(もちろん、本当につらい場合は、自分が異動を申し出るなどして環境を変えるという手もありだと思います。
環境を変えるだけで、人間関係が良くなるケースもありますからね)
いずれにしても、人間関係はどこに行っても付いて回る問題です。
自分を見つめ直すことによって、仕事に支障が出ないような関係性を築いていくことができたらいいですね。
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「なぜ自分にだけ冷たいのか分からない」
「私に何か問題があるのではないかと考えてしまう」
そんなふうに感じている方へ。
このような場面では、実際に何が起きているのかが分からないまま、
自分を責めてしまったり、相手の言動に振り回されてしまうことも少なくありません。
職場での嫉妬や立ち位置のズレなど、人間関係の中で起きていることを整理しながら、
「どこまでが自分の問題で、どこからが相手や状況の問題なのか」を見直すための小冊子があります。
📘 小冊子「同僚からの嫉妬 対処のコツ3選」
→ 嫉妬が関係する場面での、具体的な向き合い方を知りたい方へ

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