つながる・コミュニケーション

彼との距離が縮まるのが怖い。

2016年8月24日

ここ最近は「親密感への恐れ」についてのご相談が多くなっています。

彼と親密な関係を築きたいと思っていても、いざ心の距離が近くなってくるとどうしていいかわからなくなって、自分ではそんなつもりはないのに無意識のうちに壁を作ってしまったり、相手との間に一定の距離を保とうとします。

相手との間に距離を置こうとするのも、自分にとっては心の安心を得るための行為なんですね。

親密感を感じるときは、相手との心の距離が近くなりますので、良い面もあれば、反対に相手の感情の影響を強く受けて心が乱されることもあります。もちろん嫌われたり傷つく可能性も増えますよね。

もし、過去に思うように親しくなれなかった経験があったり、失恋などで深く傷つく経験をしていると、やはり親密になるのはとても怖いと感じてしまうと思います。

また、距離が近くなることは、自分の内面が彼に知られてしまうことでもあります。

自分を全部知ってもらって受け入れてもらえると、ものすごく安心感を感じられるのですが、そこに行き着くまでは抵抗が生まれやすくなります。

特に、自分の内面で、ここはダメだなと思うようなところがあると、バレたら嫌われるんじゃないかと怖くなってしまうんですね。

大きな失恋をすると、自分の人格そのものや、価値そのものが崩壊したように感じることがあると思いますが、そこで「私がダメだったんだ」と自分をひどく責めてしまうとどうしても彼との関係性において対等だという意識が薄くなります。

対等さがなくなると、つい我慢して相手の言うことを聞いてしまったり、本当は聞きたいのに聞けないことが出てきたり、力関係のバランスが悪くなります。

そんな葛藤を感じながらも、この人なら・・・と思って出会った彼ですから、普段から人との距離が遠い人にとっては、とても貴重な相手です。

すると、この関係を失いたくないという気持ちが強く出てきて、自分の意見を主張することがしずらくなりますよね。

もし彼があなたと同じように、自分のダメな部分を見せたくなくてあなたから距離を置いていたらどう感じるでしょうか?

彼との間に壁を感じて自分がこれ以上入ってはいけない感じがして寂しくなってきそうですね。

成熟した男女であれば、無条件にではないかもしれませんが相手がダメだと思っている部分を受け入れてあげたい・愛してあげたいと思うものです。

男性は好きな人の役に立ちたいと思うものなので、あなたが壁を作っていたら彼が役に立てるところを無くしてしまいます。自分が受け入れられていないと感じてしまうかもしれません。

でも本当はそうしたいわけではないんですよね。お互いに好きだという気持ちがあるのなら、そういったすれ違いはとても切ないことです。

心の距離を縮めていくためには、大切にしてもらえなかった・愛されなかったという過去の傷を癒し自己肯定感をUPしていくことが必要です。

大切にしてもらえなかった・愛されなかったということがあったとしても、あなたが悪いわけではありませんし、あなたに価値がないわけでもありません。相手には相手の事情があったのかもしれません。

自分に自信がないとか怖がりな自分がカッコ悪いとか、辛くても笑ってしまう自分がしんどいとか、いろいろとあるでしょうが、自分を責める気持ちを手放して、そんな自分をまるごと認めていってあげましょう。

どんな面があってもそれが今のあなたです。今の自分をできるだけ愛してあげましょうね。

-つながる・コミュニケーション
-

© 2013 Aya Takami All Rights Reserved.