つながる・コミュニケーション

彼よりも自分に尽くす。

2016年6月1日

例えば、片思いの彼とのこんなケース。

彼は朝の「おはよう」から「疲れたー」っていうつぶやきまでLINEでしょっちゅうメッセージを送ってくる人。

最初はちゃんと返事をしていた彼女でしたが、だんだんと返事をすることがしんどくなってきていました。

彼からのLINEはつぶやきのような内容が多く、彼女について質問したり2人で共通の話題について話すというより、彼自身のことが主な内容でした。

「自分のことばかり・・・」。彼女はちょっと寂しく思いつつも根気よく返信していたのですが、ついに返すコメントが出てこなくなり泣く泣くスルーすることにしたのです。

その頃には、彼女はもう疲れきってしまっていて、こんなにしんどいなら、彼のこと無理なのかなーと思い始めていました。

上記の例では、「彼のすることや言うことの全部をしっかりと受け入れて反応しなければならない」という感覚が彼女にあるのではないか?と思うのですよね。

彼に興味があるなら、もちろん相手のことは知りたいと思うでしょうし、話を聞こうとするとは思うのですが、もう少し肩の力を抜いていてもよかったのかもしれませんよね。

相手の全てを受け入れてしっかり反応しなければ!と思っても、人間ですからできることには限界がありますし、そもそも彼の全てを受け入れなければならない、なんてことはないんです。

先程の事例では彼からのLINEのつぶやきのような内容がもし自分にとってあまり意味をなさないことだったら、スルーしてみてもいいし、スルーしちゃうかもよって相手に言うことだって悪くはないのでは?と思います。

自分の中で、重要なことと重要じゃないことを分けて考えるのも一つの手ですからね。

もちろん、彼のことを受け入れて全部に反応をすることが自分にとって喜びであるなら問題はありません。

喜びなら、どんどんやっていきましょう。

問題なのは、相手に尽くすことが自分にとってしんどくなってきた場合です。

「嫌われちゃったらやだな」「変な子だって思われたらどうしよう」

誰しもが、一度はこのような不安にかられたことがあると思いますが、自分に自信がないと、ついつい相手の機嫌を取ろうとしてしまうんです。

ただ、相手の機嫌を取って一時的に関係がうまくいったとしても、自分の中にあるしんどさや私のことをわかってよ!という気持ちはなくなるわけではないので、そこがやっかいなところです。

また自分が我慢して犠牲してる分だけ、「こんなにやってるんだから、あなたもやってよね!」と相手に見返りを求めたくなってしまうのも注意点ですね。

おススメなのは相手に尽くすのではなく、まず自分に尽くすというやり方です。

相手のご機嫌を取るのではなく、まず自分の機嫌を取るんです。

自分の機嫌を取るというのは、犠牲をしないということとイコールですね。

やりたいことはやるけど嫌なことはしないとか、相手との間で噛み合わないところや違いが生じてきたら、自分のスタンスをとりあえず言ってみるとかですね。

言ってみたら、相手は案外受け入れてくれることが多いものです。

そんなこと言えない!というのは、自分が勝手に決めていることであることも多いもの。

自分の中で厳密なルールを作るよりも、多少ゆるいくらいの感覚の方がうまくいきますし、相手への信頼にも繋がります。

大切な人ならば、なおさら我慢をしない関係をつくることが、将来も良好な関係を続けるためには必要と言えるかもしれません。

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