「成功体験を積み重ねれば自信がつく」これはある程度はその通りだと思います。
しかし、成功体験を積み重ねたとしても自信がつかないことがあるんです。それは自己否定をしていて、自分の頑張りを認めることができていない場合。どんなに頑張ってみても、自己否定があると自信につながらなくなるんですね。
例えばこんなケース。
何か役に立つものを身につけたいと思って公認会計士の資格を取った。
難関と言われる資格を取れば、ちょっとは自信がつくだろうと思っていた。勉強はやっぱり辛かったし大変だった。
テレビを見たり友達と遊びにいったり飲みにいったり、色んな誘惑を絶って一生懸命勉強をして、ついに合格の日を迎えた!!合格!とわかったその日は心から嬉しくて仕方なかった。
でもしばらく経つと、受かったことさえ大したことじゃなかったような気がしてくる。受かったからといって、自信がついていないことに気付いてしまった。
受かったらまた次の課題が見える。受かったのは実は最低ラインを越えたということで仕事にしようと思うとさらにその上の積み重ねや実践が必要だとわかる。
結局、難関資格に合格したら自信がつくと思っていたのに、案外虚しさに襲われてる。
なんてことがあり得るんです。
私も公認関係士ではないですけど、いろいろ資格取得には励んできましたが、合格!となってみるとなぜか虚しく、そしてちっぽけな気持ちになることがよくありました。
このケースに当てはまる方は、自分に厳しい人が多いと思うんです。無自覚な場合もありますが、ストイックな方ですね。
常に上を目指して向上しようという意識があると、ちょっとのことくらいでは満足できなくなります。
もし成功体験をしても自信がつかないという事態に直面したら、自信をつけるために必要なのはここまで頑張ってきたことを認めてあげることかもしれない・・・と思ってみてください。
1個じゃ自信がつかないから、2個目の取得をがんばろうとしてみる。そして2個目を晴れて取得したとしても、やっぱり満足はできずさらに上を見ることになるだろうことは容易に想像がつくわけです。
自信がなくて、外部から取り入れようとしてうまくいかなかったときはもう外に求めても得られないのかもしれません。
自らが自分の力を認めることによってのみ自信を持てることもあると思うんですね。
また資格を取得すること自体が目的化していると、合格した後が虚しくなってしまうので目的を見直して、もっと大きなビジョンを設定した方がいいかもしれません。
資格取得ってあくまでも手段ですよね。事例でいうところの公認会計士の資格をとって何がやりたいのか?の部分が一番大切です。
目的と手段を取り違えないようにすると、自信をつけるためにとる行動も見直すことができるかもしれません。