あなたは「私は自分のことをよく分かっている」とはっきりと言えますか?
「そう言われるとちょっと自信なくなっちゃうな~」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際「自分が分からないんです」という声はよく聞くのです。
特に、感情を呑み込む癖があると、自分のことがよく分からなくなることが多いようです。
感情を呑み込む癖がある方は、以下に当てはまるものが多い印象です。あなたはいかがですか?
・揉め事は避けたい
・「私が我慢すれば場がまるく収まる」と思う
・自分よりも周りを優先しがち
・感情を表に出すことはあまりない
・「冷静だね」「怒ることあるの?」と言われることがある
・誰かのことを悪く思うのは避けたい
・感情的な人が嫌い
・傷つく経験がいろいろあった
呑み込んだ感情は消えてなくなるわけではなく、心に蓄積されていきます。
意識的に「今は我慢しよう」と呑み込むなら大丈夫なのですが(←意識的にすることがポイント!)、無意識にそれをし続けていると、だんだん自分の気持ちが分からなくなっていくのですね。
自分の中に何かがいっぱい詰まっているようにもやもやしたり、考えがぐるぐるしたりすることはありませんか?
怒りが止まらなくなったり、ふいに涙が出てきたりして「えっ!?」と、自分でもびっくりする反応が起きることもあるでしょう。
こういったことがあると、自分のことなのに自分じゃないような、不思議な感覚になるかもしれませんね。
さらに進むと、あまり心が動かなくなってくることもあります。
楽しいなと思うことも、悲しいなと思うことも減り、穏やかといえば穏やかだけど、どこか虚しいようなつまらないような、心が固まって自分を失いかけているような、そんな感覚になることも。
カウンセリング経験上、やはり自分を知ることはとても大事だなと思います。
自分の性格や反応の仕方も、こういう傾向があるな~と知れれば、何をしたらいいのかもおのずと分かってきますしね。
少し難しい話になりますが、私たちの思考や感情は、無意識のうちに自動で反応しているパターンがあるのです。
もし、日常的にネガティブな感情を感じたり、自分に否定的なイメージがあったりするなら、自分のパターンに気づいていくことで変えていけたりもします。
カウンセリングをしていると、感情を呑み込む癖のある人は、優しい人が多いなと感じます。和を大切にしたい人たちなのですよね。
揉めるよりも、平和に過ごしたいし、ちょっと自分が頑張ればいいならそうするという人柄を感じるのです。
我慢をしてきたのは、自分より周りの誰かを優先してきた経緯もあろうかと思います(そこには、あなたなりの愛があったはずですよね)。
そんな方たちだからこそ、もっと心が軽くなってほしいし、自分を取り戻してほしいなと思います。
もう一度、自分を取り戻していくためには、呑み込んで溜まった感情たちに光を当て、安全な場所で解放してあげることです。
これらを1人でするのは難易度が高いので、浄化ワークで文字化して検証したり、人と話して気づいていくのが効果的なのです。
どうして感情を呑み込むようになったのかを知るだけでもスッキリしますし、そんな自分のことが「私も悪いものじゃないな」「良いところあるじゃない」と思えるようになっていくと思いますよ。