毎日湿気が多いですよね。どうも暑い季節は苦手なのですがいかに汗をかかずに出かけるかに心を配っている今日この頃です。
混雑する電車やエレベータ内で空調の真下に立てた時は、やった!と単純なことで喜んでいます。
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パブロフの犬という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
生理学者イワン・パブロフが行った動物実験で、音をならして餌を与えることを繰り返すと、犬は音を聞いたら餌が出てこなくても唾液を出すようになるというものです。
私たちの日常では、これとよく似たことが起こっています。
例えば、失恋したときに聞いていた音楽を何かのきっかけで耳にしたとき、当時の切ない感情や、ひとりぼっちで部屋で聞いていた光景が思い出されたりします。
夏から秋へと移り変わるときに、初秋の風を肌で感じると、昨年の秋の記憶が呼び起され、とても懐かしい気持ちになることもあるでしょう(私は秋が好きなので、毎年感じています)。
五感から得る情報をきっかけにして、特定の気持ちや反応が起こるわけです。
このきっかけをアンカーといいます。
これをパートナーシップの観点から見てみると、パートナーとの間にも同じことが起きているんですね。
あなたとデートしたとき、電話で話したとき、家に帰ってきてあなたの顔を見たとき、その直後にパートナーが感じる感情は自動的にあなたの存在と関連付けがなされます。
仕事から帰ってきたあなたが不機嫌だったとしましょう。
こんなに大変なんだから、こんなに疲れているんだからわかってよとあなたは思っていますが、
パートナーの中では
あなたが帰宅 = 不機嫌なあなた = それを見て嫌な気持ちになる
が結びつけられてしまいます。
もちろんたった1回でどうにかなるわけではありませんが、ずっと繰り返していると次第にマイナスのアンカーが形成されます。
すると、あなたが家に帰ってくるというだけでパートナーは嫌な気持ちになり、ある日突然、パートナーから別れを切り出されて
「ええ!?なんで?( ;∀;)」となるケースもあります。
愛情が壊れてしまうときは、どこかでマイナスのアンカーが存在しています。無意識のうちにマイナスの条件付けをしてしまうことが一番怖いことですよね。
条件付けは上手に使うことで良好なパートナーシップを継続させることができます。
プラスのアンカーは、パートナーと接触した直後が特に大切です。会った直後や、最初に話した時ですね。ここに気を配ってみてください。
朝お見送りするとき、パートナーの顔をみてにっこりして送り出してあげる。電話をしたとき、話はじめの第一声は相手を労わる優しい言葉をかける。待ち合わせで彼と会うときは笑顔を見せる。
これだけでも、ずいぶんと影響力があります。
あなたのちょっとした気遣いはパートナーに大きな喜びをもらたします。
これらを繰り返してプラスのアンカーができると、パートナーにとっては、あなたに見送ってもらうだけで、あなたと電話をするだけで、あなたと会うだけで幸せで満ち足りた気持ちになります。
あなたという存在と喜びがセットになるんですね。
パートナーが見つかっても、良い関係を継続させるにはやはりお互いの努力が必要です。
いつも、自分という存在が相手にとって喜びになっているかどうか意識をしておきたいですね。