依存してくる人がなぜか寄ってくる、かまってちゃんが近くにいて対応に困る。罪悪感を刺激してコントロールしようとしてくる人がいる。放っといてほしいのに、なんでこうなるかなぁ。そんなお悩みをお持ちのあなたへ。
「依存してくる人」については、過去にも参考になりそうな記事がありますので貼っておきますね。
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依存する人が寄って来る理由
かまってちゃんや、あなたの足を引っ張る人、依存してくるタイプの人が寄ってきて困るというご相談をいただくことがあります。 依存する人というのが寄ってくるのはちゃんと理由があり、やみくもに誰でもいいから近 ...
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依存してくる人に振り回されないために
依存タイプの人は、基本的に「自分は嫌われている」と思っています。 そのため関わるときも、「どうせ私のことなんて嫌いなんでしょ?」と思いながら相手を観察します。 嫌味を言ったり、相手をこき下ろすなどわざ ...
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以前も書いたのですが、依存してくる人は誰にでも寄っていくわけではなく、ちゃんと自分を受け入れてくれそうな人を選んでいるんですね。嗅覚すごいですから。
だから、「あの人は私には寄ってくるのに、他の人には全然寄っていかない」なんてことが起きるんですね。
ということは、もしかまってちゃんが寄ってきて対応に困っているのなら、あなたの中に、「受け入れてくれそうな雰囲気」があるということかもしれません。
こういうことを言うと、じゃあ、受け入れてくれそうな雰囲気を出さないようにするにはどうしたらいいの?と疑問に思うかもしれません。そうですよね、自分以外のやり方って確かによくわからないですもんね。
他の人はどう対応しているかというと、基本的にはスルーなんです。興味がないから拾わないという感じ。へー、とか、ほー、とか、そうなんだ~言ってあんまり感情的に反応しないんです。
すると、やはり受け入れてくれそうな雰囲気はしないので、かまってちゃんは寄り付かなくなるわけです。
ここまで読むと、「えっ、そんな対応でいいんですか!?」とびっくりしたかもしれません。
依存してくる人が寄ってきて困るという人は、「ちゃんと対応しなければならない」と思っていることが多いので、何かしら反応しているんですよね。すごく困ったり、うーん"(-""-)"と考えたり、「ここで断ると、私が悪い人みたいに思われないかな」などと感情が揺れ動いているのが傍目にもわかるので、その部分が隙になるんですね。
それに依存してくる人に対してすごく興味を持っていたりします。
興味を持っているというのはどういうことかというと、「なんでこの人はこういう変な言動をするんだろう?」と疑問に思って、あれこれ考えるということ。
家に帰ってからも、その人のことが頭に残ってて、ずーっと考えていたりとか。興味を持つと、その対象の人に自ら寄っていくことになりますからね。
依存してくる人が近寄ってこないようにするには、その人に興味を持たないというのが一番簡単な方法です。なぜこの人はかまってちゃんなのかとか、なぜこんな言動をするのかとか、確かに謎だらけなのですが、「わかんなくていいや」と放っておくということです。
でもなぜか興味を持ってしまう、というのがややこしいところなんですけどね。
こういったご相談のときに、さらに深く聞いていくと、家族にも似たようなタイプの人がいて、「この人はなんでこういうことするんだろう?」と昔から疑問に思っていたというパターンが多いんです。
たとえ家族のことが大嫌いだったとしても、大嫌いすぎて興味を持ってしまうと、「癒着」といって心理的にくっついてしまうんです。
癒着は結構難しい心理なのですが、依存してくる人に振り回されて困っている人に多くみられる心理パターンです。
愛の反対は無関心だと言われているように、家族のことを好きでも嫌いでも、想いが残ってしまっていると、そこには心理的な癒着が生まれやすくなります。
そこで、例えば「お母さんはああいう人で、私には理解できないけど、まあいいや」(お母さんはお母さん、私は私)くらいの程よい距離感になれると、母親に対してもその他の人間関係に対しても、精神的に巻き込まれにくくなります。
依存してくる人が寄ってくるということは、自分の領域に入らせてしまっていることを意味します。近づきすぎといいますか。本来は、もうちょっと自分の領域を守らないといけないところなんですね。
こんなふうに自分に何が起きているかを見ていくと、自分の傾向が見えてきます。
「私はこういう特徴があるんだな」とわかれば、対策も立てやすくなりますからね。参考になりましたら幸いです^^