自分自身・人間関係の悩み

依存する人が寄って来る理由

2017年6月14日

かまってちゃんや、あなたの足を引っ張る人、依存してくるタイプの人が寄ってきて困るというご相談をいただくことがあります。

依存する人というのが寄ってくるのはちゃんと理由があり、やみくもに誰でもいいから近寄ってきているわけではないんですね。

あなた自身の在り方が変わってくると、不思議とそういう困った人に振り回されることはなくなっていきます。

例えばこんなケースです。

・職場で「わたしたち、適当に仕事やってるもんね~」などと言って、真面目に仕事している私の足を引っ張ってくる

・聞いて聞いてと自分の話をたくさんしてくるが、相手の話に同意せず「私はそうは思わない」などと違う意見を言うと、途端に不機嫌になる

・私のことを心配してよく相談に乗ってくれるけれど、なぜか可哀想な人扱いされてしまう

最後の事例は、一見すると依存する人のようには見えないですよね。

でも、実はあなたを可哀想な人だと扱うことによって「助けてあげることのできる自分」に依存しているのです。

助けてあげて役に立つことでアイデンティティを保っているんですね。

もし、あなたが大変だったところから抜け出して、元気になり幸せになってくると、その人との関係性は今までの通りにはいかなくなる可能性が高いです。

あなたが幸せになると、助けられなくなって困るので無意識のうちに足を引っ張ろうとしてくる場合もあります。

あなたには「可哀想な人」のままでいてもらった方が都合がいいのです。

もちろん、幸せになりたいと思っているあなたからすると、相手の存在はとても重く感じるようになってきますよね。

上記のような依存する人が寄って来るのなら何か理由があるはずです。

というのも、依存する人は、誰に対しても寄っていくわけではないからです。

依存したいというニーズがあるので、そのニーズを受け入れてくれる人じゃないと困るわけです。

この人には相手にされなさそうだなと感じる相手に近寄っていくことはまずありません。なんだかんだ言っても嗅覚がすごいのです。

ですので、あなたは「依存心を受け入れてくれそうな人」と思われたということなんです。

ええっ?私が依存心を受け入れてくれそう?なんでー??って思われたかもしれません。

よくあるのはこんな事例です。

1つには、あなたの中にも誰かに甘えたい・依存したいという気持ちが眠っている、という可能性です。

実はどの人にも依存したいと思う心はあります。子供の頃、親に甘えたい、かまってもらいたいと思っていたのと同じで、大人になったからといって依存心がなくなるわけではないんですね。

過去に甘えたいのに甘えられなかったなど、自分がしんどい思いをしたからこそ、相手に「大丈夫だよ」と言って受け入れてあげたくなる気持ちがあるのかもしれません。

依存してもいいよ、という隙があるわけですね。

この場合は、自分の心の中にある満たされていない依存心を癒してあげことで、隙は埋まっていきます。

2つ目によくあるのは、依存する人を受け入れないのは申し訳ないという罪悪感です。

過去に誰か依存してくるタイプの人がいて、その人を助けてあげられなかった罪悪感が現在に投影されている可能性があります。

また、罪悪感を使うことでしか相手を助ける術を知らなかったという事情もあると思うんですね。

可哀想な人だと思ってしまうと申し訳なくて、自分も一緒の場所に降りていってしまうのです。そうすると、幸せになるのがお互いにとても難しくなってしまうんですね。

罪悪感は持たずに、決して自分の場所から降りていかずに「私がいる場所は安全だよ、大丈夫だよ」と信頼して声をかけることによって相手を引き上げていくことをイメージしましょう。

依存してくる人が近くにいると振り回されやすくなりますから、気持ちが乱れてしまうことも多いと思います。

自分の心の中を整理し癒していくことで周りの人間関係は変わっていきますので「私のどこに引き寄せる要素があるのかな?」と振り返ってみるのがおススメです。

どうせなら、足を引っ張ってくる人よりも一緒に向上していける人や一緒にいて気持ちのいい人と共にいたいものですね。

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