彼の前では笑っているのに、ひとりになるとこっそり泣いてしまう理由

パートナーに対して、明るく元気な自分は見せられるものの、本当に弱い部分は見せられないという人、意外にいらっしゃいます。

だから、彼といるときは笑って過ごして、一人きりになったときにこっそり泣くということも。

なんでも自分で頑張るスタイルの自立タイプさんは、パートナーとの関係がそれなりにうまくいっていても、どこか満たされない……という想いを抱えることが多いもの。

何かが詰まっているような、つっかえているようなその感覚は、自分を抑えているからかもしれません。

そうはいっても、自分としては「言いたいことは言っていると思う。だって、ぷんすか怒ったりはしてるし……」という方もいます。

でも、怒りで表現することと本当に伝えたいこと(本音)は違うんですよね。

怒りは二次感情だと言われていますので、悲しみとか寂しさとかそういった本当の感情を隠すための蓋だとされています。

怒ったり文句を言ったりすることはできても、寂しかった、悲しかった、惨めだった、切なかった……そういった感情をパートナーと分かち合うことは超苦手というケースは結構多いんです。

本当はそういった弱みみたいなところも、パートナーに見せて受け止めてもらうことができたら、

甘えてもいいんだ・頼ってもいいんだ・分かち合ってもいいんだ……と新しい感覚が手に入ると思うんですね。

それに、弱い部分を見せることができると、彼からすると信頼されている感じがしてうれしいでしょうしね。

とはいえ、頑張って自立してきたタイプの人は、そういった弱みを受け入れること、ましてや分かち合うことは大の苦手。

そんなネガティブな気持ちが自分の中にあるなんて信じたくない!というのもあるし、

本当に受け入れてしまったら動揺して感情が揺れてるところがバレてしまうのも嫌だと思ったりします。

私自身も、先輩カウンセラーから「泣きたくなったら、〇〇くん(夫)に慰めてもらえばいいじゃん」と言われていたんですが、長い間すごく抵抗感がありました。

すぐに「そんなことして何になるんですか?」という自立特有の自己完結型思考が頭をもたげました。

でも本当のところは、弱みを見せるのは死ぬほど恥ずかしいというか、悲しいというネガティブな感情が自分の中にあること、

それを受け入れることが嫌だったという感じだったかもしれません。

あるとき、とても悲しい出来事があり、それでも理性的に話そうと思っていたんですが、

旦那さんを目の前にして途中で堪えることができなくなり不覚にも涙が出てしまいました。

「うわぁ、もう嫌だぁ~~~旦那さんの前で泣くなんて」と内心思ったのですが、旦那さんが何も言わずぎゅっとしてくれまして、

「予想以上にちゃんと受け止めてくれた」事実にびっくりしたのと、なんとも恥ずかしい気持ちになったのを覚えています。

そしてすごくうれしかった。

あまりにもうれしくて、恥ずかしくて、ボソボソ小声になってしまいました(汗)

旦那さんと悲しみを一緒に分かち合うことができたことは、私の中で自立の皮が一枚ぺろんと剥がれ、親密感というギフトが得られた象徴的な出来事だったかもしれません。

自立しているタイプの人は、さまざまな感情や想いを分かち合うことなく自分の中で処理をしてきていることが多いです。

なので分かち合うことそのものに意味を見出せなかったり、「話したってどうせ分かってくれるはずがない」と感じてしまうこともあると思うんです。

そう感じるようになったということは、それなりの理由があってのことでしょう。

今までつらい経験がたくさんあったのかもしれませんよね。

大切な人に弱みを見せるって、めちゃくちゃ怖いと思うんですが、そこを2人で越えていくことができると、

「全てを知ってもらっている」という大きな安心感とともに、親密感というギフトへの扉が開かれていくのだと思うのです。

弱みを見せることが怖いとき、実は相手より先に、自分自身が自分の弱さを受け入れられていないことが多いです。

まずは自分にやさしくなるところから始めてみませんか?

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、
自分を責めずに前へ進めるようになる専門家。

嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

カウンセリング実績4,000件以上。
著書『ゆずらない力』(すばる舎)
NHK「あさイチ」、読売新聞「発言小町」などメディア協力多数。

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