つながる・コミュニケーション

親しくなりたいのに、距離が近づくと抵抗が…どうしたらいい?

2020年8月13日

「仲良くなりたいのに、なぜか距離が近づいていかないんですよね」とか「会話はもちろんするけれど、なんていうか親しくなった感じがしないんですよねぇ。もっと仲良くなりたいけど、一歩踏み込めないというか…なんか怖いんですよね」みたいなご相談を伺うことがあります。

仲良くなりたいのに、なかなか親しくなった感じがしないときは、2人の間に「親密感」がちょっと足りていない状態かもしれません。

これ、かつての私もこういったことで悩んでいたことがあるんですよね。仲良くなりたい気持ちはあるんだけどどうやったら仲良くなれるの…?みたいな。あんまりベタベタした関係は苦手だし、かといって今の距離がある状態は寂しいし。

気になる人に近づこうとすると、自分の中で何か抵抗のようなものが出てきて、一歩が踏み出せない。そしていつも通り、当たり障りのない会話を続けてしまう…。

相手がカモーン!歓迎するよってやってくれたら私も近づいていきやすいのになぁ。なんて様子を伺っていました。

薄々自分ではわかっていたんです。自分の心の扉がピシャッと閉じてしまっていることを。

「君はもっとオープンになって自分の世界の扉をあける必要がある」なんてことも先輩から言われましたっけ。

親しくなれたらもちろん嬉しいのだけど、心の距離が近づくということは本当の自分が知られるということでもあり相手のこともよく見えるようになりますよね。

もし自分は実は歓迎されていないかもしれないという恐れがあったり、迷惑かけちゃってたらどうしよう、必要とされていなかったら…という恐れがあると、仲良くなりたくても心の距離が近づいていくことが怖くなりますよね。

嫌われたら嫌だし、ガッカリされるのも怖い。自分が相手に受け入れてもらえないかもしれないという不安が膨らんでくると一歩が踏み出せなくなりますよね。

でも実は、こうしたことの恐れの裏には「相手を上手に愛せなかった」という罪悪感が隠れていることも多いんです。

恋愛って、最初は相手の良いところに目が行きますし、それで好きになっていくものですが、しばらく経つと短所も見えてきますよね。それで、お互いの弱い部分や不完全な部分を補い合い、愛し合うことでより信頼関係を深め、親密になっていきます。

ところが過去の恋愛や家族関係などで大切な誰かの不完全な部分を上手に愛せなかったという罪悪感があると、こんな私は、自分の好きな人からありのままを受け入れてもらえるわけがない。私は幸せになってはいけないのではないか。という気持ちを、無意識なんですけどね抱えてしまうことがあるんです。

上手に愛せなかったこと、上手に受け入れてあげられなかったことで罪悪感を持つということは、あなたはどれだけ優しくて、愛してあげたい人なのでしょうね。

もしそうした罪悪感があるのなら精一杯やった自分を許してあげてほしいですし、できなかったことよりもそれだけ愛してあげたかったという自分の愛の方に価値を見てほしいなって私は思います。

仲良くなりたいのにいま一歩近づいていけないとき、実は自分だけじゃなくて相手も同じように、距離が近づくことが怖いと思っているのかもしれません。

これ、実際多いんです。やはりパートナーは鏡ですからね。似た者同士だったりするんですよ。

相手も、自分と同じように弱い部分とかダメダメな自分とかを見せたら嫌われちゃうと思ってるかも?

こういったことを心理学では「親密感への恐れ」というんですが、自分は愛される価値があるんだということを受け入れていくとともに、相手の不十分な面を愛して受け入れていくことにも両方取り組んでいくと心の距離を縮めていきやすくなるんですね。

相手も不安に思っているとわかればなんだか愛おしいような気がしてきませんか?そのあなたの感覚がポイントですよ!

私は親密感が不足していた時期を経て心と心でつながるってこういうことなのか!というのを体感して今に至ります。

夫とも最初は微妙な距離があいていたものですが、今では本当に信頼・安心感・キュンとしたトキメキを感じられるようになりました。

親密感って本当に大切なものだと私は思っているんです。親密感があれば心から満たされますし問題があっても乗り越えていきやすくなります。

あなたが好きな人との親密感をもっともっと感じられるようになりますように、応援しています。

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