パートナーなど、あなたにとって大切な人に何らかの問題が発生したとき、あなたならどのように対処しようとするでしょうか?
仕事上のトラブルを抱えていたり疲れきって体調悪そうにしていたり。仕事そのものはどうしようもなくとも具合悪そうにしていたり悩んでる風だったりすると、「私がなんとかしなくちゃ」と考える人もいると思うのです。
私の旦那さんはハードワークの時代が長くて、休日になると体調を崩すなど健康面にも不安がありました。
パートナーの片方が、調子が悪くなっていると、やはりどうしようと思うもので、なんとかしなくちゃとなるんですよね。
「私がなんとかしなくちゃ」と自然に思う人は自立タイプなのですが、自立タイプの人は気をつけた方がいい点があるのです。
それは、彼の悩みを自分が背負い込みすぎてしまうことなんです。
良好なパートナーシップにおいてベースとしてお互いに自立していることは必要なのですが、自立しすぎてしまうと悪い意味で、私は私、あなたはあなた。だからお互いに干渉しないでいきましょうみたいに、ドライな関係になってしまったり、相手の問題を自分が背負い込みすぎてプレッシャーや負担が大きくなり、バランスが悪くなってしまいます。
本人以上に自分の方が必死になっていろいろ調べたり対策を考えたりして、彼を置いてけぼりにして突っ走りすぎてしまうと、「私はこんなに考えて調べていろいろやってるのに、あなた何のんびりしてるの、やる気あるの!」とイライラしてしまうことも。
どちらもパートナーと一緒にいるのに、やっていることは心理的にひとりであるというのがポイントです。
良かれと思ってやっているわけですが「私がなんとかしなくちゃ」と抱えすぎると、お互いの問題なのに1人で戦う感じになってしまうのです。
相手に迷惑をかけないようにしようと思って遠慮していたりすると、こういったことが無意識のうちに起きてきます。
カウンセリングにおいても、夫婦であっても仲良くても深層心理では1人と1人という自立カップルは意外に多いのです。
そんなときは「2人で一緒に、という意識を持ってみませんか」というお話をさせてもらっています。
たとえば、どちらかの仕事の問題、もしくは健康上の問題が生じたとして、それを、2人の問題として捉えて一緒に取り組んでいきましょう、という心づもりをする、ということです。
パートナーは鏡なので、相手の問題だったとしても、自分とまったく無関係ということはないのですよね。
バランスが難しいかもしれませんが、あなたの問題だから私は関係ないと突き放すわけでもなく、私がなんとかしなくちゃと抱えこみすぎることもなく、パートナーといろいろと話し合ってみて足並みをそろえるのがいいですね。
パートナーと共通のビジョンや目標をたてるなど、一緒にやっていこうねという感覚になれるとかなり負担が減りますし、孤軍奮闘している感覚も和らぐはずです。
私もそうなのですが、自分でなんとかしようと考える人は我慢や遠慮が当たり前で、癖がついているので「どうやら私は、ほうっておくと、自分で抱えこんでしまう癖があるようだ」と自覚しておくだけでもだいぶちがいます。
「2人で取り組む」を意識してみるとパートナーとの絆も今より深まるのではないでしょうか。
困ったことお悩みなどありましたら遠慮なくご相談くださいね。