カウンセリングでお話していると、理想の自分や完璧な自分でなければならないというお話を聞くことがあります。
理想や完璧さを求めるというのは、きちんとやりたい気持ちの表れでもありますし、ある程度のストイックさがいりますよね。
良い面もあるのですが、行き過ぎると完璧でない今の自分はダメだと自己否定に使われることが多いように思います。
例えば何か好きなことをやりたいと思っていても、それを取り組んだ先には好きなことが仕事とお金になって、とか
すごく熱中できて人前でも堂々と語れるくらいの状態になって、といった希望が出て来て、もしそうならなかったら嫌なので取り組むこと自体に躊躇してしまう、なんてことも出てきます。
仕事をきちんとやりたい気持ちが強すぎてうまく出来なかったときに自分はダメだと思ったり、パートナーや周りにいる人のちょっとした欠点が許せなくなったり。
勿体ないなぁと思うのは、完璧さや理想を追い求めるがゆえに失敗が怖くなること。すると目の前のことにチャレンジするのに腰が重くなってしまうんですよね。
「変わりたいんです!」と言いつつも、失敗が怖くて現状を変えるための行動ができなくなってしまいます。
こうでありたいなと思うのはとってもいいことだと思うんですね。ただ、人間なので、どこまでいっても完璧な状態っておそらくないと思うんです。至らない点は探せばいくらでも出てきますしね。
個人的には、完璧になってもつまらないんじゃないかなと思います。
私たちが欲しいのって、完璧さよりも、幸福を感じられること、自分を承認できること、わくわくすること、楽しいこと。そっちの方なんじゃないかなと思うんです。
もし理想の自分、完璧な自分でなければならないと思っているとしたら、完璧さのその先には何があるのか考えてみるといいかもしれません。