私たちの心は、あまのじゃくです。
表面意識では「変わりたい!」と思っているのに、心の深い層では、「現状は不本意だけどこのままが安心。変わるのは怖い」と感じていたりします。
すると、心の大部分の領域を占める深い層で感じている「変わりたくない」という本音を反映して、現実も変化が起きないままです。
でも自分としては変わりたいと思っているわけですから、なぜ現実に変化が起きないのか理解できませんよね。
例えば、結婚したいと思っているのに結婚できないときは、心の深い領域では実は「結婚したくない」と思っているかもしれない、と考えるんです。
屁理屈に聞こえるかもしれませんが、望んでいるのに現実がそうなっていない場合は、実現しないメリットが何かあるかもしれないという視点でみる場合があるんですね。
心理学を学んで、とても新鮮に感じたのは、自分だけでは理解しえないところに問題解決の糸口があると気付いたことですね。
思っていたのと真逆のものが答えになることが多いんです。
結婚したいはずなのに、結婚したくない理由が自分の中にあったり、もっと頑張らなきゃダメだと思っていたのに、頑張りすぎが原因で問題を作っていたり、幸せになりたいと思っていたのに、幸せが手に入りそうになると怖くて逃げ出したくなったり
心の深い領域が本当は何を感じているのかに気付き、味方につけることができると、問題解決へのスピードはぐんとUPします。
自分ひとりでは表面意識で何を考えているのかはわかっても、心の深い領域で自分が何を感じているのかはわかりにくいもの。
カウンセリングがお役に立てるのは、客観的な視点からこういった独特なアプローチができるからだろうと思います。全ては気付くことから始まるんですよね。