なかなか振り向いてくれない彼

ここ最近のご相談では「罪悪感」の話がよくテーマとして出てきます。

罪悪感というのは私は罪です、悪い子です、だから罰せられるのに相応しいという、いやーな感覚なのですが(誰の心にもあるものです)、罪悪感が強すぎると恋愛や人間関係において支障が出ることが多いようです。

例えば、好きになった人が全然振り向いてくれない。あの手この手で好意を伝えてみるものの「君の気持ちは嬉しいけど、でも僕なんかのどこが良いの?」「きっと幻滅するよ」と疑って受け取ってくれない。

彼のことをよく観察していると、どうやら人間不信ぎみのところがある様子。言葉のはしばしから傷ついたことがあるんだなぁ…というのが伝わってくる。

自分もその気持ちはよくわかるし、なんとか彼を助けてあげたいような、そんな人間ばっかりじゃないよと伝えたいような気もする。でも押しても引いても彼はなかなか心を開いてくれず距離が縮まらない。

そんな恋愛にハマってしまうとき、カウンセラーとしては「なぜその難しそうな彼にこだわるんだろう?」という見方をすることがあるんですね。

彼は自分のことをあまりいい存在だと思っていないようなのですが、実は似たもの同士かもしれないんですね。なかなか心を開いてくれないために「親密にならずにすむ」というメリットがあるかもしれません。

え?付き合いたいのに??と疑問に思うかもしれませんが、彼女の方も、彼と同じように自分をいいものだと思っていなくて、私は迷惑をかけちゃう存在だというような罪悪感があると大切な人ほど自分から遠ざけたくなりますよね。

自分に近づかせないことによって相手を守ろうとするわけです。

「確かに、振り向いてくれたらうれしいんだけど、戸惑ってしまうかも…」と複雑な気持ちが隠れていることが少なくありません。

本当に好きな人と親密になるという点で、ちょっと腰が引けちゃっていることもあるんですね。

だから、なかなか振り向いてくれない彼はちょうどよい存在だったりするわけです。(もちろん無意識にですが)

カウンセリングでは、なぜ、そんなに罪悪感を持ってるんだろう?なんで自分のことを迷惑な存在だと思っているの?というのを掘り下げていきます。

私は迷惑な存在だという自己概念は間違った思い込みです。でも何らかの事情によってそう思い込んでしまった。

でもその根底にあるのは大切な人に迷惑をかけたくない、守ってあげたいという愛からきていることがほとんどです。そこまでして相手を守ろうとするのは相当大きな優しさがないと難しいですよね。

罪悪感があると、親密な関係が欲しくても自分には無理だろうというあきらめが出てきたり、異性と良い感じになってきたら逃げたくなったりすることも。これではちょっと勿体ないですね。

私は迷惑な存在という間違った自己概念をちょっとずつ変えていきましょう。

罪悪感を持つに至った理由は、親や子ども、過去の恋人など大切な人を愛せなかったとか、愛を受け取れなかったというパターンであることが多いです。

そう思うとどれほど「人を愛したい」のでしょうね。

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、
自分を責めずに前へ進めるようになる専門家。

嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

カウンセリング実績4,000件以上。
著書『ゆずらない力』(すばる舎)韓国語版も出版
NHK「あさイチ」職場の嫉妬・妬み特集 VTR出演などメディア協力多数。

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