価値観の変化に対応する
なんとなく時代の変化を感じている人は多いと思うのですが、コロナによって私たちの生活が変わり、それに伴い価値観も変化していこうとしています。
あなたはどうですか? コロナ前と後で、何か気づいたことや感覚が変わったことがあったのではないでしょうか?
私は、夫がテレワークになったときに、家族が家にいることの良さを感じましたし、働き方が変わるといいな~なんて思ったりもしましたね。それから健康意識も高まりました。
食べ物とか洗顔とかをちょっと変えてみたら肌が綺麗になったのが最近のうれしかったことです。ヘアケアも変えて実験、経過観察中です。今のところ、悪くない。多少抜け毛が減った気がする(笑)
水面下でいろいろな変化が進行中ですが、それに伴い、ぐらぐら揺れている人も少なくないようですね。
働き方や、仕事そのもの、住む場所、家族のあり方、恋人との付き合い方など「こうであるべき」「これがいい」と思っていたものが、実はそんなに大切ではないのかも?と疑問に感じたり、自分がどうしたらいいかわからなくなって迷子になってしまっていることもあるかもしれません。
なんていうんでしょうね。枠組み自体がなんとなく崩れてきている感覚があるかもしれません。今までの常識が揺れているので当然不安になりますしね。
ダーウィンの有名な言葉にこんなものがあります。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
変化って、楽しいしワクワクしますけど、基本的に私たちは未知のものは怖いと感じるので変化を嫌う生き物なのですよね。ただ、まぁ柔軟に変化していけた方がラクなのかなとは思います。
そんなときに大切なのは、やっぱり自分なりの価値観や軸を持っているかどうか。
しばらくは過渡期で混沌としていくと思うので、自分の軸をしっかりと持つことができたら、全体の価値観の変化にも、冷静に客観的に見ることができるでしょうし、その中で個人の幸せをどこに見出していくのかを選んでいけると思うのですね。なので、自分を見つめるにはいい時期です。
軸が弱いと、ぐらぐらしちゃいますし、あの人がこうって言ったからそうなのかな~と流されやすくなります。
でも、色々お話を聞いていると、みなさん、自分なりの感覚はちゃんとつかんでいます(素晴らしいことです!)。ただ、それに自信がない。
世間的な価値観と自分がズレていたり周りにいる人たちと考え方が合わなかったりすると、
自分がおかしいのかな?本当にこれでいいんだろうか?と迷いますよね。
自分の感覚を信頼してもいいのか、かりに信頼したとして、今後本当に大丈夫なのか不安だったり。その揺れる気持ちもよくわかりますし、今はちょっとしんどい時期かなと感じます。
ただ、自分の幸せは自分の中にしかないし、周りがこれがいい!と言っても、それで自分が幸せを感じるとは限らないのですよね。最後はやっぱり自分の中にしか答えがない。
やはり自分と向き合うことが大事なんだと思いますね。
比較、劣等感…そろそろポイっとしてもいいかな
今までの人生でも大きな出来事があったときは、一回ガラガラと色々なものが壊れて、それから新しく構築するという流れがあったんじゃないのかなと思います。
渦中にいるときは本当に苦しいし、なんでこんなにうまくいかないんだろうと思いますよね。
先程もいいましたが、人間は変化を嫌う生き物なので、大きな出来事がないと、なかなか変わろうとしない傾向があります。
私も失恋したときには今まで積み上げてきた自分の価値がすべて崩れ落ちました。でも、変化するのって何も大きな出来事がなくても本当はいいんですよね。
何が言いたいかというと、大きな出来事が起きてから自分を変えるのは精神的ダメージが
大きいので、それなら、何も起きていないうちに自分を変えてしまった方がラクということなのです。
これから価値観や常識が変化していくことはなんとなく肌で感じている人が多いですよね。
特に、「人目を気にする」「誰かと比べて劣等感を味わう」などは、個人的には、もうそろそろ卒業してもいいかな~と感じています。
誰かと比べて私はダメ、にハマると、これからいろいろなことが変わっていく中で気持ちが揺れて負のスパイラルに入りやすくなると思うからです。
自分以外の外側のものに基準や価値をおくことが、だんんだん意味を持たなくなってくるのではないかなと。ただ、手放すのが難しいのもよくわかります。
ふとしたときに「あの人と比べて私はダメだなー」と思うことってありますもんね。そう思ったときに「あっ、またやっちゃった~」と気づいて
「そんな私も頑張ってる!」「凹むのは意欲がある証拠ね!」と自分を励まして気持ちを切り替えることができたらいいですよね。
もし誰かと比べて自分はダメだなぁ~と思っても、「今、幸せを感じられているかどうか」が一番大事なんじゃないのかな?と思います。
他人と比べることは一概に悪いことだとは思いませんが、優劣をつけるのは「もっと頑張ろう、もっと上手にできるようになろう」というポジティブな競争をするのには役に立ちますが、それで誰かの価値をはかるにはあまりにも脆いもののように思えます。
例えば私は、今の仕事が大好きですが、仕事に全然興味がないという人がいてもいいと思っています。なのに、仕事に興味がない自分はダメだ~と思っているとしたら、なんだか勿体ない。それぞれ、人生のテーマは違いますからね。
自分の好き嫌い、興味のあるなしに正直に生きられるようになるといいなぁと思っています。
ぐらぐら揺れないためにはグラウンディングが効く
グラウンディングという言葉は、なんとなく聞いたことがあるという人も、何それ?知らない~という人もいるかなと思いますが
グラウンディングというのはその言葉通り「地に足がついている」状態をいいます。
自分の中にどっしりした感覚があるので、ちょっとやそっとのことではぐらぐらしないというのが特徴です。何かあったときは、しなやかに揺れつつセンターに戻るようなイメージですね。
グラウンディングができていると周りの人からあまりあれこれ口出しされなくなりますし、失礼なことを言われたとしても精神的に巻き込まれにくくなります。いわば精神的な土台のようなもの。
家を建てるときは、地盤がしっかりしているかどうかが大事なのと同じように、精神的な土台がしっかりしているといざというときに強いんですね。
私ってグラウンディングできてるのかな?と疑問に思ったときは、自分の中に、ふわふわした感覚があるかどうかが1つの目安になります。
「いつもふわふわしていて自分が頼りなく感じる」「自分が空っぽのような感じがする」「あれこれ考えてばかりで、行動ができない」という方は、ちょっとグラウンディングが弱いかもしれません。
グラウンディングは目には見えないですが、地に足がつくと、その人の雰囲気が変わりますし、自分でも体感が変わっていることに気づくと思います。
体を使ってごく簡単にできるものとしては、おへその下(丹田)に意識を向けてみる・裸足で土の上に立つ・その場でジャンプしてみる、などがあります。(グラウンディングを強化するイメージワークもありますよ)
心理的な面では、自分を信頼する、自分の価値を認める、自分の人生に責任を持つ(主体的に物事を決める)などがあります。
今までなんとなく流されてきちゃったなと感じていると、ふらふらしやすくなるので「全部、私が決めてきた」という感覚を養えるとよいですね。
カウンセリングで扱うときは、まず小さなことでも「自分が選んだ」と意識するようにしましょうね、と話すことが多いですね。
「なんとなく流されてきちゃった」とか、「あの人がこれがいいって言ってたから私も乗っかってみた」というのと、「色々な人の話を参考にしてきたけど最終的には全部私が納得して決めた」というのとでは、ほんの小さなベクトルの差なのですがこれが精神面ではめちゃくちゃ違うのです!
自分で選んで、自分で決めた人はやはり精神的に強いです。自分に対する信頼感もアップしますしね。
もし、ふわふわするな~と感じることがあれば、グラウンディングという点に注目してみてもいいかもしれません。
変化の多い今を、軽やかに乗り切っていきましょう。