仕事で自分のキャパ以上のことを引き受けたり、恋愛で本当は嫌だけど相手の喜ぶ顔が見たくてつい無理や我慢をしていたりすると、だんだん、イライラしてきます。そんなときは犠牲をしているかも?なお話です。
純粋に相手に喜んで欲しくてやっているときは「相手のためにやれた!」ことで満足できます。
ところが、何らかの我慢をするかわりに愛されたいという思いが隠れていると、相手のために何かをしてあげることは取引条件のようになります。
そうすると、関係もうまくいきにくいし、求めている反応が返ってこないと「やってあげたのに何で」と不満を感じてしまうように。このようなことをしてしまう背景には無価値感が隠れていることがあります。
深層心理では「これくらいのことをやらないと私はここにいてはいけない」「何もしない私は役立たず」というような感覚を持っていることが多いのです。
この感覚があると、何もしないでいると嫌われてしまうのではないか、選んでもらえないのではないか…といった恐れが出てきます。
だから無理や我慢をしてしまうのですが…その背景には幼少時の家族関係が影響していることも少なくありません。
家族の中にすごく優秀な人がいたとか、うまく認めてもらえなかったとか何らかの理由が隠れていることが多いです。
犠牲をしてしまうタイプの人はとても魅力的な人が多いのですが、でも自分ではその魅力に気づいていないというか、むしろ「私なんて」と思い込んでいることが多いのです。
犠牲をやめていくためには、自分の価値をもっと受け取っていくことが鍵となります。
自分が当たり前にやっていたことが、じつはすごい価値をもっていたということや、あえて無理や我慢をしなくてももう十分魅力的であり、愛されているのだということをどんどん受け取っていく。
そんな方向で少しずつアプローチしていくといいかもしれません。