新卒で入った会社の同期とは2年くらいは学生のノリで仲良く遊ぶけれど、仕事が忙しくなる3年目くらいから、徐々にバラバラになりはじめます。
趣味のグループでも、最初はヨーイドンで一斉にスタートした気がしていたけど、時間が経つごとに各人がバラバラになっていく。
という流れは、どこにいても同じかもしれません。
誰かにパートナーができたり結婚、出産、子育て、転職、色んな事情で、仲良くしていた人とも疎遠になることもあるし、また、暫く疎遠だったけど何かのきっかけで仲良くなることもあります。
そんなふうに、人間関係は流動的で変化していくものです。
ある程度社会人経験を重ねていくとこんなお話を聞くことがあります。
「心を許せるような友達がいなくて寂しい」
どうしてそういう状態になったのかな?と聞いていくと、もちろん環境が変わったりしたこともあるんですが、自分から離れてしまったというケースが少なからずあるんです。
自分の言いたいことが言えなくて我慢するタイプの人に多いんじゃないのかなと思います。
良い状態のときの自分は見せられるけど、うまくいっていないときの自分は見せたくないって思っている人もこのパターンにハマりやすいかなと。
例えば、ランチで行きたいお店があったけど、なんのかんのと違うお店に行く流れになってしまった。悪いかなと思い言い出せずにもやもや。
あるときは友達から言われた一言が妙に心に引っかかった。でも言えなくて、ひとりで悩んでいるうちに付き合いが億劫になってきて自分からなんとなく関係を終わらせてしまった。
自分は彼とうまくいっていなくて仕事も悩みがあって、でも友達は楽しそうにイキイキしている。こんな自分を見せるのは嫌で心のカーテンを閉じてしまった、とか。
心を許せるような友達が欲しいということは、相手に自分の姿を見せていくプロセスがあります。
でも、「言えないこと」や「見せたくない自分」というのが大きければ大きいほど、友達を自ら遠ざけることになってしまうんですね。
本当は、つらいときにつらいんだよねって言える相手。助けて欲しいって言える相手。
気分が乗らないときには「ごめんね、今そういう気分になれないの」って正直に言える相手。
そういう人が欲しいのに実際にやろうとすると怖くなってしまうものかもしれませんね。
個人的に思うのは自分の調子がよくないときも、そういうことを素直に打ち明けられる人がいると、すんごく助かるし救われます。何より立ち直りが早くなるのです。
相手が調子が良くないときはこちらが励まして、一緒に進んでいくことができると本当に心強いもの。
もし、自分の思っていることを素直に話せる人が欲しいと思うのなら、「言いたいことを言える自分になる」ということと「見せたくない自分」を減らすことがテーマになってくるかなと思います。
よかったらカウンセリングも使ってみてくださいね。
最初は怖いかもしれませんが、寂しいなぁと思ってる自分をぎゅっと抱きしめて自分を受け入れてあげることが第一歩かもしれません。