「私にはなにもない」という感覚

元々誰かの役に立ちたいという気持ちが強くて、仕事もやっているし本とか旅行とか好きなこともあるし、これといって困っているわけではないのに「自分にはなにもない」という感覚がこびりついて取れない、ということがあるようです。

困ってないということと幸せを感じていて日々満たされているということは別物なんですよね。困ってなくても幸せかどうかはわからないわけで。

幸せというのは感じるものなので、どんな状況であっても自分が幸せを感じていなければ幸せはないようなものなんです。

ずーっと働いていたりすると、どうしても論理や効率、競争的な観点が重視され鍛えられます。

それをプライベートや人生の在り方にまで持ち込んでしまうと、感覚や感情が抑圧されてしまい精神的な豊かさを感じにくくなってしまう傾向はありますね。

もし自分がやることやってるのに、なんだか虚しい、満たされてるとはいえないような感覚がずっとあるのなら、ちょっと深堀してみるといいかもしれません。

たとえば、仕事はきちんとやるべきとか、こうであるべきというような、べき論を持っていると、感情的な豊かさが封印されてしまうことがあり

役に立たないようなこと、ただ楽しいだけのことを思いっきり味わう、純粋に楽しむということができなくなったりします。

やっちゃった後で、こんなに遊んで良かったんだろうか、何も意味ないことやってるよね、お金使っちゃったなどと変な罪悪感にまみれてしまうケースも。

私自身も、勉強っぽいのにお金を使うことに抵抗はないんですが、完全に娯楽だったりすると満喫した割には、「私、大丈夫?」みたいな変なやましさが後から出てくることはありました。

罪悪感があってもなくてもやることに変わりはないのにね。

で、こういうケースを紐解いていくと、親の話がルーツとして出てくることが多いんですね。

「節約しなさい」が親の口癖だったとか「役に立つ人間になれ」という教育方針だったりとか。

私たちは大人になっても親の価値観を受け継いだままきていることが少なくないんです。

もちろん自分に合う価値観なら全然問題ないんですけどね。

でももし今の自分に合わない考え方だったり、自分を不自由にしてしまう思い込みがあるのなら、それに気づいて手放していくと、現状は変わらなくとも感じ方が変わって虚しさが減り満たされることが増えてくる可能性も大いにあるんです。

「私にはなにもない」という感覚も、何かないといけないという強迫観念から来ているかもしれませんよね。

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、
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嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

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著書『ゆずらない力』(すばる舎)
NHK「あさイチ」、読売新聞「発言小町」などメディア協力多数。

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