「やりたいことをやりましょう」と言うと、何割かの方からは「やりたいことがわかりません、やりたいことがありません」と言葉が返ってきます。
やりたいことがない、ってどういうことなのか。
そもそも、やりたいことがないことが悪いみたいなニュアンスすらあるような気がしますが、そんなに自分を追いつめなくてもいいんです。
いくつかタイプ別で検証してみたいと思います。自分はどれに当てはまるかな~という視点で読んでみてくださいね。
◆好きでやりたいことはあるものの、やってはいけないという思い込みが強い
「わがままはダメ」「自分だけが楽しいことをしていてはいけない」というような思い込みが強いです。
そのため、「やりたいことは何?」と聞かれても、禁止していることが多すぎて思いつかないのです。
「特にありません」と最初は答えるものの、しつこく「好きなこと本当に何もないの?」と探っていくと、「…そういえば〇〇は好きです」とポロポロ出てくるのも特徴です。
◆好きでやりたいことはあるのだが、できるわけがないと思い込んでいる
「やりたいことをしてうまくいくわけがない」と自分の可能性を最初から否定しています。
そのため、喉から手が出るほど好きでやりたいことだったとしても、やってみてうまくいかなかったときのショックが大きいので、それなら「やらないことが自分が一番傷つかない」と無意識に考えて、やろうとしなくなります。
◆仕事になるようなものじゃないと、好きでやりたいと言ってはいけないと思い込んでいる
好きでやりたいことを、ものすごく大きなものだと捉えていると、ハードルが高くなりすぎて思いつかなくなります。
例えば、美味しいもの食べたい、昼まで寝ていたい、遊びたい等でも、全然OKなのですが、なぜか仕事につながるようなものでないとやりたいと思ってはいけないと思い込んでいるのです。
◆やりたくないことばかり考えているので思いつかない
日頃から、自分のやりたくないことや嫌なことにばかり意識が向いていると、嫌なことはわかっても好きなことが何なのか思いつかなくなります。
自分の好きなことってなんだろう?やりたいことってなんだろう?と問いかける癖をつけることが最初の1歩です。
◆我慢しすぎて、好きなことがわからなくなっている
自分の感情を抑圧して生活していると、喜びが減り喜怒哀楽を感じにくくなります。その結果、無感覚に近い状態になり、自分が何が好きなのか何が嫌いなのかわからなくなってしまうのです。
このタイプの方は、まずは感情を感じるところから始めるのがおすすめ。
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思いつくままに挙げてみましたが、いかがでしょうか。
どのタイプであっても、目の前にある地味で些細なやりたいことを積み重ねていくことが、最初は大事です。やり続けると、やがて大きな風が吹くようになります。
やりたいことをやりましょうの意味は、やりたいことをやらなければならない!ではないんです。
やりたいことが思いつかないからといって、それがダメだということじゃないんです。「何でもやれるし、何でも選べますよ。それなら、何したい?」ということなんです。
今、わからないなら、わからないでOKなのです。でも見つけたいと思うなら、やりたいことがわかるようになるといいな~って思ってみてくださいね。練習していけば思い出しますから。大丈夫。安心してくださいね。