今日は「あなたを待っている人がいる」という内容を書いてみたいと思います。
人と距離を縮めていくことに苦手意識のある人は(親密感が苦手ともいいますね)、求められたら喜んで協力するつもりだけど、求められるまでは自分からは近づけないという特徴があるようです。
「声をかけたいけどでも私じゃ嫌だと思われてるかもしれないし。
もし、あなたがいいんです!って相手から選んでもらえたら喜んで協力するし、そのために私の力の限りサポートするねって思えるんだけど・・・
求められるまでは自分から行けないんですよねぇ」みたいに感じることが多いようです。
だから、別に相手のことを嫌いなわけじゃないし、むしろ結構気になってるんだけど、求められてるって感じないと自分からは怖くて近づいていけないのです。
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むかしむかし高校生のとき、ある印象的なことを言っていた同級生の男の子がいました。
「僕、自分からあいさつしないんだ」
「え、どうしてなの?」
「だってさ、僕からあいさつされたら嫌だなって思う人がいるかもしれないじゃん」
「ええ~・・??そんなことないと思うよ。私、あいさつされたら嬉しいよ。」
「え?ほんとに?僕だよ?」
こんなやりとりをしました。
高校生当時、私もその子と同様自分に自信がまったくなかったのですが、それでもカルチャーショックでしたね。
たとえば、近所の人から礼儀正しくあいさつされたら、「この人はいい人だ」と良い印象を持つ人がほとんどだと思います。
なのに、そんなふうに思っている人がいるんだな~と。
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その話と似ているかもしれませんよね
人に対して遠慮しちゃうところが。
誰も私のことなんか求めてないんだろうな~みたいな感覚があるのかもしれないし、絶対喜んでもらえるような状況じゃないと怖くて動けないというような傷つきたくない&失敗したくないマインドもあるのかもしれません。
相手を大切に思うからこそ、嫌な思いをさせたくない、迷惑をかけるくらいなら私が身を引けばいいと思うのかもしれません。
でもじつは、相手の方も怖いと思っていることがあったりするんですよね。
〇〇さんがいい!って恥ずかしくて言えないとか、〇〇さんがいい!って求めてしまってスルーされたら立ち直れないから言えない、とか。相手は相手で、言えない事情がある人もいるのです。
相手は言えずに待ち、こちらもはっきり求められるまで待つ。
するとどうなるか??
どちらも相手の出方をうかがって動かないので何も起こりませんよね。
結果、親しくなるチャンスを逃してしまうことになるかもしれません。
たとえば、こんなふうに考えると遠慮が取れていいかも、ですよ。
「私以外にも、親密感が怖いと思っている人がいるのかもしれない。声をかけることが怖いと思っている人がいるのかもしれない。」
そんなふうに、自分と同じような人が他にもいるかも?と想像を膨らませられると、「あなたに声をかけてもらうのを待っている人」の存在に気づけるようになるかもしれませんね。