日常に役立つ心理学

『大人になる』こととは

2019年1月28日

週末は、母校のグループセラピーのお手伝いに参加していました。

参加するたびにいろんな発見や気づき、感じることがあるのですが、今日はその中で「大人になること、すなわち成熟するということは、自分の機嫌を自分で取れるようになることだ」というお話を取りあげてみます。

確かに成熟していないと自分の機嫌を自分で取れずに誰かにやってもらおうとすることもあるかもな~、と思いつつ

私たちにとって感情の力はとても大きいものであるにもかかわらず、その扱い方についてはほとんど教えてもらう機会がないまま今に至る人が多いと思うんですね。

失敗をしてしまってべこっと凹んだとき、なんて私は出来ない人なんだ、とガッカリしたとき、人から言われた何気ない言葉が魚の小骨のように引っかかってチクチク痛むとき

記憶というのは全て記録されていて感情ごとにフォルダ分けされていると言われています。

嫌な気分になったときは、「あの時も、そうだった」「この時も、そうだった」と同じように嫌な気分になった過去の記憶がたくさん蘇ってくるのはそういう理由なんですね。

なので、未消化な感情があると芋ずる式に記憶が出てきて、今起こっていないことまで問題になって気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうことがあります。

できるだけ、その都度消化していき、自分のご機嫌を取っていくことができると、芋ずる式の度合が減ってきて今だけを見れるようになりやすいと思います。

凹んだときは現実としての問題を解決して対処していくことと、感情のケアの2本立てで、どちらか一方でもダメだしどちらもバランスよく扱えるようになると理想的です。

自立的・論理的に偏りすぎていると感情がおきざりになってしまうし、感情論だけでも問題が解決していかないですからね。

私も落ち込んだときはおふろの中などでひとつひとつ整理して、他人から言われたコメント
についても、良い面と悪い面と両方を見るようにしています。

そして感情的に自分に寄り添い、自分で自分を励ましています笑

ひとりでやるのは難しい場合はどうぞ遠慮なくカウンセリングを使ってみてくださいね。

大人になるとは確かに自分のご機嫌を自分で取れるようになることではありますが、心理的に孤独であることすべてをひとりで抱えることとは違いますからね。

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