嫉妬されて思い悩む人って、基本的にいい人が多いように思います。
お人よしなんですよね。
何事も悪いふうには受け取らないし、ポジティブだから、前向きに頑張ろうって思う。
例えば、仕事の営業成績が優秀な同僚がいたとして、それを見ると悔しいけれどかえって刺激になって私も頑張ろうって前向きに思えたりします。
でも、中には羨ましくて自分が情けなくて、妬ましい気持ちを同僚にぶつけてしまう人もいます。同僚に対してツンとした態度を取ったり挨拶されても返さなかったりとか。
「えー!なんでそんなことするんですか? 自分が頑張ればいいのに。態度に出して足を引っ張るなんて最低」と、相手の言動が理解できないと思われる方も多いです。
そうですよねぇ……理解できないものですよね。
世の中の人みんなが前向きに考えられればいいのかもしれませんが、現実はそういうふうにはならないんですよね。
以前、私が本を書くにあたって作家のセミナーに参加したことがあるんですが、講師の人がこんなことを言っていました。
「みなさんはお金を払ってわざわざ学びに来ています。だから前向きに頑張ることや、知識を習得して成長することを当たり前だと思っていると思いますが、そういう人は、じつは世の中のわずか1割くらいしかいません」
この1割はうろ覚えなのでもしかしたら数パーセントだったかもしれませんが、とにかく、「そんなに少ないの?!」と参加者同士びっくりした覚えがあります。
そんなふうに、前向きに考えることができる強い人って案外少ないのかもしれませんよね。
特に自己否定があると、前向きに考えられなくなるものです。
自分が努力して変わるのはどうせ無理だという諦めがあると、お門違いなのは薄々分かっていても相手に文句言いたくなっちゃったりします。
そういう人の感情について理解できなくてもいいのですが、そういうこともあると知っておかないと、気づかないうちに悪気なく相手の地雷を踏んでしまうことがあるんですよ。
地雷を踏まれた相手はプライドが傷ついていますから、こちらに対して冷たい態度を取ってきたりします。
ちなみに地雷については、地雷の多い人と少ない人がいます。
地雷の多そうな人とは最初から深入りしないというのも手かもしれませんよね。
自分に対して猛烈に好き好きアピールしてきた人が、あるきっかけでコロッと変わって大バッシングを始める、という例は結構あるのです。
そのあたりの見極めというか、人の心理を知っておくことは自分を守るために大事なことじゃないかなと思いますね。