なぜか嫉妬されるあなたへ

【なぜか嫉妬されるあなたへ34】~学歴やキャリアの悲しい記憶~

2017年4月22日

例えば、あなたの学歴やキャリアに嫉妬されたとします。

大卒でいいよねとか、〇〇大学出ててすごいよね、〇〇会社で働いてたの!?と言われるなど、学歴やキャリアにやたら張り合ってくるといったこともあるかもしれません。

もしそれで、「そうだよなぁ。〇〇大学で、〇〇ってキャリアで良かったな。有難いことだよな」と素直に思えなかったとしたら……。

実は、学歴やキャリアを手に入れるために、並々ならぬ努力をしていたり、またはそれと引き換えに心が傷ついた悲しい思い出がセットになっている方って少なくないんですね。

例えば学生時代に分かり合える友人がいなくて、親とも意思疎通がうまくとれず、もう自分には勉強しかないんだと思った。自分の存在を肯定してくれるのは、いい成績を取ることだけだった、とかですね。

すごいねって言われるキャリアであっても、ハードな職場で求められるものが多く、自分にはできないと無力感を感じたり、能力的な挫折を味わったり、人間関係が複雑でひどく傷ついた経験をしていて

それが癒されていない段階では、素直に有難いことだよねと思えないこともあります。

むしろ、私の苦労をわかって言ってるの?! 私の世界に勝手に入ってこないでよ! と怒りが出てきても不思議ではありません。

これまでの嫉妬されるシリーズにも書いていますが、嫉妬の人間関係を円滑にするためには
恵まれている部分を受け取っていくことなんですね。

「あってもなくてもどちらでもいいけど、もしあるなら、有難いよね」と見方を変えていくことができると、学歴やキャリアに変な特別感がなくなって他の長所と同じ様にフラットな感覚になります。

劣等感や優越感を抱くことなく、フラットに「自分には恵まれた学歴やキャリアがあると知っています」という感覚になれると周囲の人にも違和感を与えなくなるんです。

例えば「私は背が高いです」などと同じ様に、ただの事実として知っているという感じです。

でも、価値を受け取るにしても、過去の痛みが癒されていない間は「学歴やキャリアを手にしてよかった」と、なかなか思えないものです。

そんなときはまず、辛かった記憶に閉じ込めていた感情を解放させていきましょう。

どれくらい自分が頑張ってきたのか、どんなに悲しい気持ちを封印してきたのか、誰にも言えなかった気持ちをただただ見つめて、自分に寄り添ってあげましょう。

嫉妬を受けるのは気持ちのいいものではありませんよね。

それと同じ様に、相手もあなたが価値を受け取らないと気分が良くないので、余計にわからせようとしてきます。

もし相手が、学歴やキャリアを欲しかったのに手に入らなかったとすれば、あなたがその価値を認めない間は、自分が欲しかったものを大事にされていないような感覚になりますよね。

こういうときに、お互いに相手の事情を理解し合えればいいんですけどね。心の余裕がないと、なかなか難しいのですが。

まずは、癒されていない感情を解放してあげること。

それをやることで心のわだかまりが溶けていき、羨ましがられたときでも平常心を保てる自分に近づいていけると思います。

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