医療関係のある本を読んでいたら、感情労働という言葉が出てきました。
感情をぶつけてくる人とどう関わっていけばいいか。なんでも受け入れるのは不可能で自分にもリアルな感情がある。
しかし自分の感情を優先させていたら仕事にならないので抑圧するしかない。(なので感情とどう向き合うか、どうケアするかを考えないとね、というお話)
医療関係者や接客などのサービス業の人、カウンセラーもきっと感情労働者ということになるのでしょうが
そういえば心理学やカウンセリングに触れる前は、理性や理屈の方が偉いと思っていましたので(笑)、感情がナンとかなんてあまり重要視したことなかったなぁと思い出しました。
ところがどっこい。
感情は人が動く上でとても重要なファクターであると身に染みて感じるようになりました。
自己表現が苦手な人はエネルギーが有り余ってるのにその出し方がわからないという感覚になりやすいかなと思います。
それはつまり自分の感情をどう扱いどう表現したらいいかわからないということでもあります。
本当は、出したいように出せばいいんですが、安心して自由に出してもいいよ、という機会を持つことが少ないとできなくなってしまうんですね。
カウンセリングはどう扱っていいかわからなかった自分の感情の扱い方を学ぶ場でもあります。
なぜ自分がそう感じるのかそこに思い込みや偏りはないかを客観的に見ていく。
自分の課題って、自分自身では、的確に見つけていくことは難しいものなんです。だからカウンセラーがいるんですよね。
自己表現が苦手な人は自分を表現したい!と思いますが、はい、どーぞ表現してみてねとなったときに、何を表現したいの?と敢えて言われると案外わからなくなることが多いのではないでしょうか。
自分を表現する前に自分の感情が処理できていないことが結構多いんです。
自分が何を感じているのかをちゃんと把握していてそれを適切に表現できていたら、感情は解放されて後には残りません。
そこのところができていないと、エネルギーが有り余ってると感じるけどどうしていいかわからずに持て余すということになります。
自己表現するには自分の感情を理解してつながり扱い方を学ぶところからはじまります。