人は変化していくものですが、パートナーシップにおいては片方の人が変化をしたら、もう片方の人も影響を受けて変化していく流れになります。
片方が成長したら、もう片方も同じように成長していく。そんなふうに精神的なレベルがおなじところにいないと、パートナーシップは難しいものなのかもしれません。
ところが、自分の変化が急激に起きたときには、パートナーとの間にズレが生じやすいのです。
例えば、自分が心理学やカウンセリングを学び出してその奥深さや魅力にハマったとします。
心理学やカウンセリングに触れることによって、自分が良い方向に変化した!と実感できた場合、「私のパートナーもやってみればいいのに」みたいに、思うことがあるようです。
そのパートナーが仕事が思うようにうまくいかないとか自信がないなど悩みを抱えている
ようなケースでは「それなら、カウンセリング受けてみたらいいのに」「心理学を学べば答えがわかるよ」と、つい思ってしまうものです。
そうやって、パートナーにおすすめしたのに、当の本人はあまり関心を示さないとか変わらなくてもいいという態度だったり、悩んでいるわりには改善しようとする気がないように見えると、おすすめした側としてはイライラしてしまうものです。
すると、パートナーが物足りなく思えてきて、2人の間に隙間が生まれてしまいます。
自分のことはさておき「彼はなんでこうなんだろう?」とパートナーに不満が生じやすくなるんです。
この頃になると、なんとか相手を変えたいと思うようになっていますよね。
でも、こうした心理になることがじつは落とし穴なんです。
心理学では、相手を変えることはできないと最初の頃に学ぶと思うんですね。
その基本原則は、パートナーシップという近い関係においては、すっかり忘れてしまうことが多いよう・・・。
「自分がとてもいい方向に変化したからぜひあなたもどうぞ!」というのは 人としての素直な気持ちですよね。
しかしそこに相手をコントロールしたいという欲が入ると、途端にうまくいかなくなってしまいます。
「パートナーを、私の思う通りに変化させたい」という想いは、無意識のうちに相手に伝わります。
誰しも強制されたりコントロールされることは嫌いですよね。人はみな、自由が大好きなんです。それはパートナーも例外ではないのです。
そのため反発を受けたり、自分の思うように変わってくれなかったりします。
この場合の解決策は、パートナーは放っておいて、まず自分が良い方向に変化していくことに集中するということ。
パートナーの目から見ても、わかりやすくあなたが変化していったとき「最近楽しそうだよね」「何をしたの?」とはじめてここで興味が出てくるのです。
ただしそれで、心理学やカウンセリングというツールに興味を持つパートナーもいれば、
やっぱり興味はありませんなパートナーさんもいます。
そこは人によって興味の対象が違うので仕方ありませんが、変化したあなたの影響を受けて
パートナーの意識が変わり、パートナー自身が自分の生き方や在り方について考え、良い方向に変化していくことは、普通に起こります。
だってあなたが選んだパートナーですもんね。
自分が変化していくとき、身近なパートナーが変化しないことが気になることがありますが、それは、あくまでも「私と同じスピードじゃない」という点。
同じスピードで、というのは普通は無理なのです。
タイムラグは出るものなので、そういうものだと認識してとにかく自分に集中していくことが大切です。
自分のことも自分が選んだパートナーのことも、信頼して進んでいきましょう。
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<あとがき>
ちなみに私が心理学やカウンセリングに通うようになったのは、旦那さんと出会った半年以上後のことでした。
それからあれよあれよと私はカウンセラーの学びをはじめ、本も出し、ついに会社員も辞めるというすごい変化値でした。
それをまじかに見てきた旦那さんですが、当初から頑なに心理学やカウンセリングを拒否(笑)
感受性が強いタイプのため感情が揺れるのが嫌だったのではないかと推測しています。
でも、私が講師をした本の出版記念ワークショップには、お土産持参でうっかり受講生として参加しちゃっていました。
私の活動は最初からとても応援してくれています。
(なのでワークショップに行ったことは彼からすれば、ものすんごいことだと思います)
私と旦那さんのプロセスもいろいろありましたが、やはりパートナーであれば精神的に影響を受けて変わっていくものです。旦那さんは心理学やカウンセリングを使わずに変化していきましたよ。今すこぶる楽しそうです(^^)/
<おわり>