ときどきご相談いただくんですね。「私のせいで誰かを不幸にさせているのでは・・・」と不安になると。
その誰かは、パートナーのときもあれば、仕事上のお客様であることもあるし親ということもあります。
その不安があるということは、相手には幸せになって欲しいと思っているということ。
自分と関わることによってうまくいってほしい、幸せになってほしいという想いがあるわけです。とても大切な相手なんでしょうね。
ただ、相手を思うあまり不安になって身動き取れなくなるような感覚があるなら、ちょっと不安に飲みこまれ過ぎているのかもしれません。
この不安を解消していくためには罪悪感よりも信頼を選ぶという意識が必要なんです。
自分が関わることによって相手を不幸にしてしまうのではと思うということは、何か自分ではダメだと責めているわけです。
そこに罪悪感がありますよね。
罪悪感ってやっかいなもので、罪悪感の沼にハマると自己嫌悪という深い自意識の中に入っていって抜けにくくなるのです。
そうすると、改善するための行動をとるなり前向きに考えるなり、今を変えるためのアクションをとることができなくなってしまうんです。
明らかに改善したほうがいいことがあれば別ですが、多くの場合はそうではないと思います。
よかれと思ってやっていて、それでも、自分が良いパートナーである、良い子供である、良い先生であるとは思えない、そこに自信がないという不安や自己嫌悪から来ています。
そういった罪悪感よりも相手を信頼する方を選ぶ、ということ。
相手が自分で考えて人生を創っていく力や、幸せになる力を信頼する。その大きな器で、自分が受け入れてもらっていることに気づく、というイメージです。
人に対して信頼できるということは自分への信頼があるということなので、誰かに信頼がおけない感じがする人は自分への信頼感がないのかも?と振り返ってみるといいかもしれません。