日常に役立つ心理学

つい「問題」を探したくなる理由

2018年6月25日

物事を良くしていくことと問題を見つけることは似てるようで違っていて、良くなってきているのについつい問題がないかと、問題を探しちゃう癖のある方もいるようです。

その人の人生の中に何かしらの「問題」がずっとあると、それが普通だと思うので問題がなくなると単純に不安になってしまうんです。

「問題がない」ことそのものに慣れていないとそうなりますよね。

または「問題がない」と、自分が物事が見えていないからだと感じて不安になるケースもあるようです。「問題に気づける自分」に価値を置いている場合ですね。

仕事でミスばっかしてるのに、本人は全然気にしていない人もいますよね。他部署の人とコミュニケーションがうまく取れなくて、仕事がスムーズにいっていなくても、それを気に病んでいる様子がないとか。

まぁ、そういう人を見たときに、気にしないって幸せだよな~と思うのか、あんなふうにはなりたくないと思うのか意見は分かれるところかもしれませんけどね。

あんなふうになりたくないと思うときって、✕をつけているわけで、自分事に置き換えてみると周りや物事が見えていない自分のことを嫌っているとも言えます。またはそうなることを恐れているとかですね。

確かにその気持ちもわかります。


服部希美カウンセラーとパスタ
8月のワークショップの打ち合わせを兼ねて。

でも、新しい経験をして何かを学べば学ぶほど「今まで自分が知らなかった」ことに気づくじゃないですか?

どこまでいっても完璧に物事が見えているなんてないわけで、「知らない、見えていない」自分を知っているだけでいいと思うんですよね。そこに自己否定はいらないというか。

知らないことがいっぱいある自分、周りや物事が見えていない自分を受け入れる。

受け入れることができたら、自然と謙虚になれます。開き直るわけでもないしただ知っていて受け入れている状態。

知らないことを、もっと知れるように見えていないことに、もっと気づくように意識していけばいいだけだと思うんです。

そうしたら、わざわざ問題にこだわる必要はなくなるんじゃないかな~と。

問題を探したくなるその理由は何なのか?問題を探すことではなく自分の不安と向き合うことじゃないのかなと思います。

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