日常に役立つ心理学

問題を複雑化する考え方

2017年5月12日

最近、私のお家の周りで補修工事が行われています。

壁の補修をしてくれてるのでありがたいことなのですが、工事の音が大きくて。

うぃーーーーん、カンカンカン、どどどどど。とは言え、絶え間なく音がするわけじゃないので、大抵は平穏に過ごせています。

うるさいなと思ったときもありましたが、そういうときは、騒音も原因なのですが、元々イライラしていたりするんですよね。

イライラする種が自分の中にあって、それが騒音によって、増幅されちゃうというか。

元々自分の中に問題の種があると、何かの出来事をきっかけにしてその問題が大きくなるんです。

このメカニズムは、他の色んな悩みでも適用できます。

例えば、仕事でなにか不備があって注意されたとします。

事実としては、「ミスしたから、注意された」なのですが、もし自分の中に「私は仕事ができない」「私は人から嫌われる」「私は注意力が散漫だ」などといった、思い込みがあると

「やっぱりミスしてしまう自分は仕事ができないんだな」「どうせ何やったってダメだ」とか「役に立てないから、ここにいる意味がない」「〇〇さんから嫌われてしまった」「期待されてない」などと、問題が膨らんでしまうことがあります。

嫌なことを考えはじめて、ネガティブのループにはまってしまったというご相談は多くて、起こった事実はシンプルなことであってもそれに意味をつけるのは自分なので

自分にとって良くない思い込みを持っていると、それが問題を複雑化させてしまうことがあります。

私も、何かショックなことがあると、過去の出来事も含めて芋ずる式にいろいろ思い出してしまってさらに落ち込むみたいなことをよくやります。

その度に、あっ、そうじゃなくて!と我に返り膨らんでしまった問題をシンプルにする作業をするんですね。

恋愛などでも、相手とうまくいかなかったのは好みに合わなかっただけかもしれないし、タイミングが違ったのかもしれない。

でも「私は女性としてどこか劣っている」という思い込みを持っていると、新しく恋愛をする意欲がなくなるほど自信を失ってしまうこともあります。

そういう意味では、自分にとってメリットのない思い込みって怖いですよね(´・ω・`)

お話を聞きながら、どうしてそう感じるんだろう?というところを探していくと、本人も気づいていないようなびっくりな思い込みに出会うことがあります。

思い込みって当たり前に持っているものなのでそれが普通だと感じます。なので、気づいていないことも多いんですね。

自分を幸せにしていない思い込みは手放していくといいのですが

じゃあ、自分にとって都合のいい思い込みを持つと、それは現実から目をそらしていることにならないか?逃げではないか?という考えもありますが

やみくもにいい思い込みにするというよりも、現実を見て、冷静に判断する目を養うことが必要なのかなと私は思いますね。

ショックなことがあると焦ってあれやこれやと不安になるのは仕方がないのかもしれませんが

そうやってひとしきり落ち込んだ後に、ちゃんと自分の中にある思い込みに気づいて、膨らんだ不安や怖さを特定していくことができれば、自分で立て直せるようになります。

ネガティブのループにはまりやすいときは、事実と、感情的な意味づけこの二つをわけていくことを意識してみるといいかもしれません。

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