最近、領域意識についてのご相談をいただくことが少なくないのですが
※領域意識とは・・・
自分と他人の間にある境界線のようなものです。例えば、「余計なお世話」などは、境界線を飛び越えて相手の領域に入ってアドバイスをしているので不快に感じるものなのですね。
自分は自分の領域を守りつつ、相手の領域にも入らないことがお互いを尊重するための秘訣です。
基本的な内容は『ゆずらない力』に書いていますので、よろしければ読んでみてくださいね。
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街を歩いていて、激しく怒っている人を見るとその人の様子が気になってしまうとか、または、見知らぬ誰かが自分を見て、理由はわからないけど嫌そうな顔をしたとか、嫌なエネルギーを放ってきただとか
そういったことに出くわしたとき、人が放ったネガティブなエネルギーの影響をダイレクトに受けてしまうケースについて、取り上げてみます。
自分と他人との境界線があいまいだと隙ができるので、人が自分の領域に入ってきやすくなります。
敏感なタイプの人だと、誰かが放ったネガティブなエネルギーがべったりと自分に張り付いているような感覚になることもあるかもしれません。
嫌な出来事に遭遇したとき、ほとんどの人は「うわっ、やだな」と思います。
ただ、その影響をあまり受けない人は、時間が経つとその出来事を忘れていることが多いと思います。
一方で、引きずる人は、いつまで経っても忘れられず、嫌な感覚がなかなか取れなかったりします。
見知らぬ他人からのネガティブなエネルギーの影響を受けてしまう人は、もしかすると、気持ちが分散しているということがあるかもしれません。(あと、受け取ったエネルギーを発散できず、溜め込みやすい性質もあると思います)
自分より周りの動向が気になっているとグラウンディングが弱くなるので、感覚的にふわふわします。
地に足がついていないような感じです。そして、周りで起きている出来事の影響を全部拾ってしまうんです。
気持ちが分散しているというのは集中力が弱いということなのですが、何の集中力かというと自分が望むものについての集中力なんですね。
人からの影響を受けやすい人は、とくに自分の望み(自分がどうしたいのか?自分はどう思うのか?)をはっきりさせていくことです。
集中力が散漫になっていると、私はやるべきことをやっていないという罪悪感が生まれます。
罪悪感があると「私は罪をおかしているので、罰せられるにふさわしい」と無意識のうちに感じます。
罪悪感は相手にも共鳴しますので、他人からの攻撃を受けやすくなる性質があり、自ら、他人と自分との領域の境界線を曖昧にしてしまいます。
境界線に隙をつくらないためにも、自分が望むものへ集中していくことが必要なのですが、気が分散しやすいときはそうなる理由が何かあると思います。
その理由は人によって様々なので、具体的にお話を聞きながら探していきますが、原因を見つけて、自分なりに納得のいく落としどころを見つけることが大事だと私は感じています。
なぜなら
ネガティブな影響を受けやすいときは、自分ではコントロールできないような感じがするからなんです。
自分としては悪い影響を受けたくないと思ってるのに、感覚的に巻き込まれてしまって自分ではどうにもならない感じがするというか。
でも、本当は、自分でコントロールができないわけじゃないんです。
本来コントロールできるものができなくなっているのは、それ相応の理由があります。その理由を自分なりに理解していくことです。
納得がいくと、変えていくことができるようになります。
自分にとって必要なものを取り入れ、必要じゃないものは引き受けない。そんなコントロールを自分でできるようになっていきましょう。