自分自身・人間関係の悩み

感情は人の心理を理解するための良いツール

2016年6月28日

カウンセリングや心理学に関わるまで、私は感情についてほとんど意識したことがなかったんですね。

なのに、カウンセラー養成スクールでは、「感情を感じましょう」ってフレーズを山盛り耳にしてきました。

改めて今、感情って何ぞや、感情を感じると何かいいことあるのかな?と考えてみたくなりました。

私は自分の感情を抑えてきた方だったので、感情、感情と言われると、ちんぷんかんぷんだったんですよね。

感じましょうと言われても困るし、その困った感覚を表現する術も持っていなくて、どうしていいか全然わからなかった。

でも心の琴線に触れたときは、確かにある感情が溢れてきたし、そしてそれは自分が求めていた何かだと感じたのです。

感情は豊かさですよね。
イキイキとしたエネルギーです。

なぜ感情を感じましょうと言うかといえば、自分を深く知るツールの一つが感情だからだと思っています。

そのツールを、昔の私みたいに抑圧していると、自分が何なのかわからなくなってしまうんですよね。迷子です。

わたしは何を心地よいと思い、何が嫌いで、だから何を選択していきたいのか。それが全てなのかなと。それを感情は教えてくれます。

感情を抑圧していると好きも嫌いもわからないし、だから何を基準にして選べばいいのかもわからなくなってしまいます。

自分が何を感じているかわからないから、人に表現したり伝えることもできない。

抑え込んだ感情はその存在に気付いて欲しくて暴れはじめますので、何かとその感情を感じるような出来事が立て続けに起きたりする場合もあります。

それに、私は「人は理性や思考で行動するものだ」と勘違いしていましたが、(そういうときももちろんありますが)人は感情で動きます。

周りの人を理解したいと思ったら、その人の感情を知ることが手っ取り早いです。

じゃあ、その感情とは何ぞやといえば、自分が感じることができていないと、相手のこともやっぱりわからないんですよね。

感情を感じにくい人は、感じられるようになると、自分がどんな存在かわかるようになりますしイキイキしてきますよね。

一方で感情に振り回されてきた人は、自分が本当は何を感じているか、何を感じたくて物事を起こしているかを理解できれば、やはり自分がどんな存在か理解できるようになります。

自分のことも相手のことも理解しようと思ったら、「感情」という切り口は有用なんだと思います。

喜んだり嬉しいと思うことだけが良い感情で、怒ったり悲しんだりすることが悪い感情という括りはありませんので

どんな感情が沸きあがってもそれでいいし、それが自分だし、自分も相手も理解してより良くなるための材料として使っていければいいよねと思っています。

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