人が増えて大人数になればなるほど、馴染めなくなって辛い。
そうしたお声はよくお聞きしますし、私自身も大人数ってあんまり得意じゃないのでその気持ちよくわかります。
変な人って思われたらどうしよう。嫌われたらどうしよう。に始まり、ぐるぐる色んな妄想が駆け巡ります。
が、最終的には自分なんかじゃ受け入れてもらえないような気がするという怖れに行き着きませんか?
まるで私は受け入れてもらうだけの側で、受け入れてくれるかどうかの判断は「大勢の人達」側にしかないような感覚になりますよね。
こんな私じゃきっとダメだろう、という自己否定が強ければ強いほど、そうした感覚は強くなるかもしれません。
この見方をしていると、大勢の人たちを目の前にしたときに本当に怖くなってしまうと思うんです。
でも、こう考えるとどうでしょうか。もし大勢の人たちの方が、あなたに受け入れてもらえるかどうか不安に思っているとしたら。
いやいや、そんなわけないでしょと言わずに、ちょっと考えてみてくださいね。
自分と同じように、実は相手も不安に思っている。
これを前提にすると、見ている世界がガラッと変わりませんか?
実際に、全員が不安に思っていないにしても、大勢のうち何人かは不安に思っている可能性が高いでしょう。
講座などでは自己紹介をしても複数の人が緊張しています、不安ですって言いますものね。
嫌われないか、受け入れてもらえるだろうかと不安になっているとき、私たちは、自意識の中に入っています。自分のことしか見えないというような状態ですね。
自分しか見えていないと、周囲との間に心の壁を作ってしまいますし、不安が高じてより強固な壁を作ってしまいがちです。これは自分の殻から出てこないと、壁は壊せないんです。
もしかしたら、相手も私と同じように嫌われないだろうかと思ったり、受け入れてもらえるだろうかと不安に思っているのかもしれない、と思えると、分厚い壁を作る必要はなくなりますよね。
むしろ、そんなに怖がっていたなんて知らなくてごめんね、と、優しく手を差し出せるような気持ちにすらなりませんか。
対人関係で怖れが強くなったときには、目の前にいる相手も私と同じように感じているのかもしれない、という見方を持ってみるといいと思います。
実際、私がカウンセリングでこの見方を知ったときは目からうろこのような感覚でした。
自分を守らなきゃ!って力んでいたのに、そ、そんなぁ~と脱力してしまうような感じでした。
一瞬で世界は変わってしまいますよね。
どんなに、自信を持ってそうに見える相手であっても、何かしらの不安や怖れは持っているものです。
どんなに完璧に見える人であっても、短所はありますし、苦手なところもあります。自分とそんなに変わらないものなんですよね。
私はあの人とは違う。そう思わずに、もしかしたら同じかも。。。という見方を持ってみることで、見える世界が大きく変わるかもしれません。