高見のエッセイ

ショコラの祭典から考える~どんな体験や感情を味わいたいのか?~

2015年2月5日

本日は、名古屋ブログに載せた記事のご紹介です。

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不況だとか、アベノミクスの効果は実感できない等、ニュースで報じられていますが、ある場所に行くと、私はいつも世の中は不況というのはただの思い込みではないかと思わざるを得なくなるんです。

その場所は、JR名古屋高島屋。

いつ出掛けてもお客さんでいっぱいですし、みな買い物袋を提げています。クリスマスのときも、お正月のときも、人でいっぱいです。

今はバレンタイン商戦が始まっており、アムール・デュ・ショコラ(日本最大級のショコラの祭典!)が催されており、それはもう女性でごった返しています。

しかもみな3つ4つとチョコレートの箱を手提げにいれていて不況なんかどこ吹く風。

JR名古屋高島屋は、名古屋駅の上にあって場所も一等地。

店内は洗練された空気が漂い、行くだけでもなぜかリッチな気分になります。(あ、褒めているからといって高島屋の関係者ではありません)

先述したショコラの祭典も、よく考えられてるなと思うんです。広告には海外の可愛らしい女性を起用。

有名ブランドが多数出展していますし、ショコラの祭典に行くと、女の子らしい気分を味わえるというか夢のようなファンタジーが広がるような感覚なんですね。想像力をかきたてられます。

ショコラの祭典は高島屋が結構力を入れていて、売上もそれなりにいくらしいのです。

女性がたくさん訪れるのって、ただチョコレートを買いに来てるだけではないと思うんですね。

この催しに行くと、女の子気分を味わえる、リッチな気持ちになる、パティシエの作る洗練されたショコラを味わう私って素敵!というように、上質な気分にさせてくれるというのがポイントではないかなと思うんですね。

名古屋の人は、節約家ですが、ここぞと思ったときにはお金を使います。ブランド志向もあって、良いものを見抜き、上質なものが大好き。

何をするにも何を買うにも、その時に味わえる感情や体験を欲しいと思うかどうか、ですよね。

マーケティングの視点では、魅力的な感情や体験を提供できているのか?

またそこに行けば魅力的な体験ができるはずだと想像力をかきたてられるような仕掛があるかにも着目してみるといいかもしれません。

私たちの悩みにしても、表面的な理由の下にある感情が原因であったりしますので、踏み込んだところに注目してみるといいですね。

何かが欲しいと思うときは、それに付随する素敵な体験や感情を得たいと思うのと一緒で、何かはしたくない・嫌だと思うときは、それに付随する不快な感情が何かあるはずなんです。

それは一体どんな感情なのか??

例えば仕事に行きたくないと思う場合も、問題なのは仕事そのものではなく、職場で感じる感情や体験が嫌だということ。

気分屋の同僚がいて、いちいち顔色を伺いビクビクしてしまうのが嫌とか仕事内容に全く興味が持てなくてつまらないといった場合は

裏を返せば、人目を気にしないで自分らしく過ごせるような自由さが欲しいものであったり、面白さや充実感を求めていたりするわけです。

あなたにとっては、どんな感情や体験が欲しいんでしょうか?

上記のような観点から着目してみると何か発見があるかもしれません。

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