自分自身・人間関係の悩み

役に立たないと価値がない!?

2014年11月17日

何かをして役に立つことに価値をおきすぎると「役に立たないわたし=価値がない」の構図が出来上がります。

すると、いつも役に立っていなければならなくなるので常に期待に応えて頑張り続けることになります。

私も役に立つことに価値を置いていた時期があったので、この考えはすごーくよくわかります。

でも、役に立つことに意識を向けすぎると時に自分の首をしめることになってしまうんです。

役に立たないと存在する価値がない。いつも何かをしていなければならないし、いつも成果を出さなければならなくなります。いつも人の期待に応えなければいけなくなります。

頑張って結果が出ているうちはいいですが、頑張っても結果が出なかったときは、どうしようもなく追い込まれてしまいます。

この発想の根底には何かをしていないわたしは、そもそも価値がない。そのままのわたしでは、何の役にも立たない。という自己概念があります。

まず、そこに気付いていただきたいのです。

そして周りの人には、自分が頑張ってきたプロセスを見てほしい、認めてほしいと思っているのに、一方で結果がすべてだ、結果が出なければ意味がないという考えも持っている。自分の中で矛盾が生じてしまっているんです。

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そもそも、わたしたちは、「人に何かをする」ことでしか役に立つことはできないのでしょうか?

私は、それ以外にもあると思っています。一つは受け取ること、もう一つは存在そのものの影響力です。

何かをしてあげること(与える)と、何かをしてもらうこと(受け取る)は表裏一体。どちらか片方だけでは成り立ちません。

もしあなたが、何かしなくちゃ!とばかり考えている人ならば、人から何かをしてもらうこと(受け取る)を意識してみるといいと思います。

反対に、あなたが人から何かをしてもらうことばかり考えていたり、周りの人に不満があるならば自分が何かをしてあげることを実践していくといいでしょう。

存在そのものの影響力というのは、例えば、家族の役割の中でチャーマーというのがあります。

末っ子で何の役にも立てない自分を情けなく思っていたとしてもあなたの存在そのものが家族の癒しになっていることがあります。

癒し以外にも、ものすごい頑張り屋さんであれば、あなたの姿勢に刺激を受けて自分も頑張ろうと思う人が出てくるかもしれません。

あなたの雰囲気が安心感をもたらしてくれるという場合もあるでしょう。何かをしなくても、あなたという存在が放つ影響力というものもあるんですね。

もし、役に立とうと必死になりすぎて疲れてしまった人からの評価が欲しくて頑張っているが、しんどくなってきた。そんなあなたは、何かをしなくてもあなたは人の役に立っているし、何かをしなくても、あなたには影響力があるということを少しでも気付いていただけたら幸いです。

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