言葉を尽くせば分かり合えるはず。確かに、そうかもしれない。でも、同じ日本語を話しているのに、話が通じ合わないことがあるのもまた事実。
どうして通じないのか理解できなくなるけれど、それはお互いの前提が何か違うのかも。
同じ仕事をしていても話が噛み合わないことってありますよね。
例えば、仕事でトラブルが起きたとき、トラブルを解決するために、あなたは何がどうして起きたのか事実が知りたいと思ったとします。
それで、担当の部下に聞くと「自分はちゃんとやっている、自分は悪くない」と言ってきました。あなたとしては、「いやいや、聞きたいのは誰が悪いとかそういう話じゃなくて、事実を知りたいんですけど」ってなりますよね。
同性同士でも噛み合わないことってありますから、男女間ならさらに通じ合わなくなることもあります。
女性A:「今日こんなことがあったの。◎◎さんが、××で、△△してさぁ・・・。どう思う?」
男性B:「ふーん・・・」
女性A:「ふーんって??何かコメントないの?"(-""-)"(共感してよ)」
男性B:「・・・。」(何かって何??オチはないの?('Д'))」
女性が今日の出来事を話したとき、男性が反応せずスルーするというお話を伺うことは結構多いです。
女性としてはリアクションが欲しいところなのですが、なぜか男性は無反応だったり期待していた反応とちょっと違っていたりして。
何を思ってるのかわからくて、どういうこと?と突っ込むとさらに男性は黙りこくるか、もしくは怒り出すなんてことも。
***
同じ出来事にあっても、人によって着眼点も違えば大切にしているものも違います。
先程の例では、上司であるあなたは事実関係を重視していて、部下は誰の責任なのかを気にしています。
女性Aは気持ちの分かち合いを求めていますが、男性Bは、問題解決思考なので、オチのない話についてはこれといった感情がわかないようです。
話が通じないという事例は、他にも本当にたくさんあるのですが、あれ?と思ったら、まず自分のコミュニケーションが正しいという前提を疑ってみてくださいね。
自分の考え方、問いかけ、前提が正しいと思ってしまうと、必然的に相手が間違っていることになってしまい、どうしてそうなるの?と責めることになりかねませんよね。
それでは言われた相手も嫌な気分ですし、そもそも話をする、理解し合うという目的から外れてしまいます。
相手はどういうことに価値を置いているんだろう? 自分との違いはないか? という視点で見ようとしてみると気付くことがあるかもしれません。