自分自身・人間関係の悩み

年齢とともに増えてくる持ち物(人間関係、価値観)。今もなお大切なものとは?

2014年7月27日

最近不思議なご縁で、こんな方と出会いました。

自分が人間関係において心地よい状態になることを重視している人です。

興味のない人とは特に仲良くしない。群れたり話しかけたりしない。わくわくするようなエネルギーが自分の中に沸いてこなかったら親しくならなくていい。だってその時間無駄だもん。

と、屈託のない笑顔で話してくれます。

純粋に、わー、自分を持っててすごいな~と感じました。気持ち良いくらい、あっけらかんとしているので寧ろ面白いなと思いましたね。

ご本人は、いたって普通。ただ自分が興味のあることはするし、興味のないことはしない、というスタンスを取っているだけのようなのです。自分の中で大切なものが明確に区分されているんですね。

でも一般的には、こんなふうにはっきりと自分を持てたらいいなと思っても、現実に実践しようとすると難しいものですよね。

例えば学生時代からの付き合いで連絡をとっている友達がいるけれど建設的な関係にはなっておらず、時々失礼なことを言われてその度にモヤモヤする。

もう連絡しないでおこうかなと思うけど、共通の友人もいるし、年に1回はグループで集まることがあるから関係を切るのもどうかと思う……とか。

仕事の関係だったり、趣味の集まりだったり、学生時代からの付き合いだったりと繋がりやしがらみはあるもの。自分の気持ちだけですっぱり線を引くことはなかなか大変です。

20代、30代、40代と積み重ねていくと、それだけ出会う人も増えます。

経験(成功や失敗も)も増えていきます。持ち物がどんどん増えていくわけですね。

私たちは何か上手くいかない、何か足りないと思うと、外から取り入れようとします。持ち物をどんどん増やしていくんですね。一定の間は、このやり方でうまくいきます。成果も出るでしょう。

でもそうしたやり方ではうまくいかないようになってきたら、今までのやり方を考え直す時期かもしれません。

足してもだめなら引いてみる。

発想の転換が必要です。

心理学やカウンセリングでは、「物事の見方を変える」ことに特徴があると思うんですね。同じ環境で過ごしていても、物事の見方次第であなたの住む世界は大きく変わりますし、何か問題にぶつかった時も、発想を変えることで突破できることが多いです。

前述の人のように、要らない荷物は捨てて持ち物を減らすのも方法です。

引こうと思えば、何が自分にとって大切かをよく考える必要がありますよね。心の荷物は少ないほうが、大切なものがより際立ってくるんだと思うんです。

取捨選択することは、決してわがままではなく、自分を大切にする道へと続いているようです。

多くのものを抱えているときは、何が大切で何が自分にとって必要じゃないのかわからなくなることがあります。

人間関係も、そのほかの経験も、今まで培ってきた価値観も、「今」ここにおいて、それは大切にしたいものなのか? 一度考えてみるといいかもしれません。

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