なぜか嫉妬されるあなたへ

【なぜか嫉妬されるあなたへ7】~ビジョンの力を使って前に進む~

2014年6月16日

嫉妬される人は、自分の価値をフラットに認めましょうね、という話をしてきました。

とはいえ、価値を認めることはなかなか難しいものです。

「自分ではそんなにいいものだとは思えない」とか「そのせいで人間関係で苦労してる」「魅力があるっていうならなんで恋愛がうまくいかないの? 」など、割り切れない気持ちが出てきてしまうことも。

「嫉妬や攻撃を受けないためには、罪悪感を持たない方がいいのはわかる。でも、どうしても自分が悪いことをしている気になっちゃう。私のせいで、気を悪くさせてるんじゃないかと不安になる」

こんなふうに、気持ちがついてこれないことってありますよね。

そんなときに発想を転換していく方法として、ビジョンの力を使ってみるといいかもしれません。「こんなふうな自分であれたら素敵だな」と思うビジョンを描くことで、自分の価値を受け入れ、なりたい私に近づいていきましょうというご提案です。

あなたには、こんな人になりたいなと憧れている存在はいますか? 芸能人でも、身近な人でもOKです。

もし、具体的な人物がいなかったとしても、「〇〇な要素がある人」などイメージができれば大丈夫です。

この時の注意点として、「〇〇じゃない人」と否定的な表現はなるべく使わないようにしてくださいね。潜在意識は否定形が存在しないので、例えば「人目を気にしない人になりたい」と思うと、「人目を気にする」ことに意識が向いてしまいますから。

こんな人になりたいなと思う存在の、どんなところがいいなと思いますか? 例えば、芯のあるところとか、自然体で周りを明るくしてくれるところとか、言いたいことを言ってるのに全く嫌味がなく愛嬌のあるところとか。

ちなみに、私がカウンセラーの勉強をしていたときに出たセミナーでは、こんなグループワークがありました。

講師から「日本人の良いところを3つ挙げてください」と言われて、「ええ? うーん、日本人の良いところは…誠実で、礼儀正しくて、親切なところです」と答えると

講師:「では、さっき言った日本人の良いところ3つを、私の良いところは…に言い換えて、みんなの前でもう一度発表しましょう」

受講生:「( ゚Д゚)?!」

受講生:「え…えーと、私の良いところは、誠実で礼儀正しくて、親切なところです」

こんなちょっぴり恥ずかしいグループワークがあったんですね。実はこれにも心理的な理由がありまして、相手の中に見出す長所は、自分のフィルターを通じて見ていますよね。

自分の中に、誠実で、礼儀正しくて、親切だ、というものがないと、相手の中に見出すことはできないんです。「あの人は優しい人だ」と誰かについて話すとき、その人は、「優しさ」がどういうものか理解しているわけです。

自分の中にあるから、相手の中にも見つけることができるんですね。

もちろん、「そうはいっても私は優しくない」と思うこともあるかもしれません。でもそれは、上手に表現することができていないだけで、種としては持っているのだと思ってみてくださいね。

では、憧れの欲しい要素のイメージがわいたら、静かな環境に身を置いて、あなたが欲しい要素を両手で受け取り、自分の胸の中に取り込むように、手を胸にそっと当ててみましょう。

素敵だなと思う要素が、自分の体の中にじんわり入ってくるのを感じてみてくださいね。カウンセリングでも行うことがありますが、これは自宅でできる簡易版のイメージワークです。

私たちは理屈だけでは心が動きません。感情レベルで落とし込むことで変化が出てきます。理屈は理解していても、気持ちがついていかないときには、感覚を使うイメージワークがおすすめです。

一度身体で覚えたことはインパクトが強く、頭で考えるよりも効果が早く出ることが多いです。

普段の生活においても、罪悪感が出てきたり、どう振舞っていいのかわからなくなったときには、「その憧れの人(もしくは憧れの要素を持った人)だったら、どう振舞うだろうか? 」とイメージしてみるといいいかもしれません。

憧れの要素をダウンロードしてみると、今の自分とは違う視点が見えてきて、発想が変わることもありますからね。よかったら試してみてくださいね。

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