「好きなことがないんです」「やりたいことがないんです」ってカウンセリングでよくお聞きするんですが、好きなこと・やりたいことに対するハードルが妙に上がってはいないでしょうか?
ものすごく好きで没頭できるようなことじゃないといけないような気になっていませんか。
もちろん、大好きで没頭できることがあれば、それに越したことはないですよね。
ただ、もしあなたが好きなこと・やりたいことがないと感じているなら、没頭できるくらいの凄いものを見つけなきゃ意味がないと思う必要はないんですよ。
もっと日常的でシンプルなことでいいんです。
やりたいことがない、好きなことが何かわからないと感じている人というのは日常の些細なことにおいても、何かしら我慢や遠慮をしていることが多いものです。
我慢をしていると、自分のやりたいことや好きなことがわからなくなります。自分で意識していなくてもですね。
例えば、会社でトイレに行きたいと思っても、忙しいと行く暇もないくらいでつい30分、1時間と
我慢をして行きそびれたり、おやつが食べたいなと思ったとき、コンビニで100円のそこそこのお菓子と300円の美味しそうなお菓子があって、本当に食べたいのは300円のだけど、高いから100円のでいいやと済ませたりとか。
日常のほんのちょっとしたことですが、これが案外侮れないんです。些細な我慢は積み重なると、大きな我慢をつくりますからね。
没頭できるような好きなことがないと思う人は、日常の些細なことから我慢するのはやめようという意欲を持ってみてくださいね。
先程の例ですと、行きたいときにトイレに行き、食べたいと思うものを多少高くても選ぶ。この積み重ねが回りまわって、やりたいことがないという大きな我慢を解消する結果に繋がっていきますから。