自分自身・人間関係の悩み

他人に評価されることに価値を見出していると、コントローラータイプが現れる

自分に自信が持てないときって、周りの人から認めてもらいたいと思ったりしますよね?

自分で自分のことが認められないし不安だから、周りから「頑張ってるね」「よくやってるね!」と言われたら、ようやく「私はこれでいいんだ」と思って安心できるのです。

こんなふうに、他人に評価されることによって自分の価値を見出している状態になると、不思議なことに、自分をコントロールしてくる人が現れることがあるんです。

「あれしなさい、これしなさい」「俺or私の言うことを聞きなさい」と、いちいち細かくチェックしては、口を出してきて、自分のやることをコントロールしてくるわけです。

他人に評価されたいという気持ちがあれば、評価されるために一生懸命頑張ります。

それで評価されているうちは、「〇〇さんに認めてもらえてるんだから、自分もそれなりに良いってことだよね」と、自分の価値を認められるので安心できるのですが

問題は、評価されなくなったときです。

コントローラータイプの人は、自分の思い通りに動いてくれる人が好きですし、そうなって当然と思っているところがあるので

少しでも違う動きをしてしまうと、評価されなくなってしまうことがあります。

すると、その人から評価されることを基準にしているので、自己価値がぐらぐら揺れてしまうのです。

自分で自分を認めてあげられないから、他人の評価をアテにしていたのに、他人からも評価されなくなってしまったら、どうなると思いますか?

自信がなくなり、さらに自分を認めてあげられなくなってしまいますよね。負のスパイラルに入ってしまうのです。

他人の評価はきまぐれなところがあります。

あるときは評価してくれていても、その評価がずっと続くとは限りません。

自分以外のものに価値をゆだねているのは、やはり不安定になりやすいですよね。

自分で自分のことを認められなくて、他人からの評価に依存してしまうとき、本当に評価してもらいたかった人は、実は目の前の相手ではなく、別にいることが多いのです。

それは両親です。

親から認めてもらえなかった。
親がデキる人だったから劣等感を抱いてきた。
親から褒められず、むしろ否定されて育ってきた。
などなど

さまざまな理由がありますが、本当は親から認めてほしかったけれども、それが叶わなかったから、他の人から評価されることを求めるようになったという経緯があったりします。

子どもの立場からすると、親に見てほしい、認めてほしいって思うのはごく自然なことですからね。

とはいえ、自分の価値を他人に依存しすぎてしまうと、他人の言動によって自分の価値がぐらぐらしてしまうので、常に振り回されることになります。

それはそれで、しんどいですよね。

もちろん、他人から認めてもらうことはうれしいことです。
ただ、そればかりに頼らずに、自分でも自分のことを認めてあげることができたら、振り回されることも減り、心の安定にも役立ちます。

要は、バランスですよね。

他人からの評価に依存しがちな人は、他人軸寄りになっているので、もう少し自分軸に寄ることができると、バランスが取れるようになるのです。

こういうタイプの人は、基本的に頑張り屋さんです。

ふとした瞬間に弱気になって「私は大したことがない」「私なんて全然ダメ」と思うことがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

今まで、理由はどうであれ、がんばってきた経緯があるのです。
積み上げた実績があるはずです。

それを振り返ってみましょう。

「あれ? もしかしたら、自分って結構がんばってたのかもしれない」と気付けるのではないでしょうか。

自分の価値を他人に委ね過ぎていると、コントロールするタイプが表れてしまいます。

そうならないためにも、自分をしっかり持つようにしたいですね。

もちろんカウンセリングも! 上手に活用していただいて、あなたのお役に立たせてくださいね。

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