人間関係では、付き合っていくうちに関係がこじれていくこともありますが、そうではなくて、初対面からいきなり「あれ……? なんか感じ悪くない?!」というケースもありますよね。
無視されるとか、そういうことはないけれど、相手の雰囲気などから「あまり歓迎はされてないようだな」と感じたりすることも。
特によくお伺いするケースとしては、苦労してるタイプの人が、一見苦労してなさそうに見えるタイプの人を敬遠するというパターンです。
これは、一見して苦労してなさそうに見えるというだけであって、実際はその人なりの苦労や苦悩は当然あるのですが、あまり表に出てないので
相手からすると「苦労もせず、すくすく育ってきたみたいで腹が立つ」とか「簡単にうまくいっちゃっていいわよね、ふん」みたいに思うことがあるようです。
完全にとばっちりと言えばとばっちりですが……( ;∀;)
相手から良く思われていないことは雰囲気でなんとなく分かりますし、だからといって「違うのよ、私だって色々苦労して…!」といきなり話し始めるのもなんか違うし、というところで、対応には悩んでしまいますよね。
自分の気持ちを我慢したり抑圧したりして、一人で何とか処理しようとするタイプの人は、苦労や苦悩が表に出にくい傾向はあるような気がしています。
「悩みがあるように見えない」とか「〇〇さんって、普段怒ることってあるの?」などと言われたことがある人は、要注意かもしれません。
そういうネガティブな感情が表に出ないというのは、周りの人に被害が及ばないように迷惑がかからないようにという、無意識の優しさの表れでもあったりするんですけどね。
それにしても、誤解されるのはやっぱり悲しいもの。
もし、特に関わる必要のない相手であれば、スルーして付き合わないようにするというのもありだと思うんですね。
でも、関わる必要がある場合は、嫌われたままというのもやりづらいので、ちょっと対策を考えてみると良いかもしれません。
ポイントは2つ。
一つ目は、共感と承認。二つ目は自己開示です。
自分は苦労してきたという自負があって、あなたのことを苦労してなさそうだからとか悩みがなさそうだからという理由で面白くないと思っているタイプの人は、共感や承認を求めていることが多い、ということなんですね。
「そうそう!大変よねぇ~」という共感や、相手の言動を承認するような対応を意識してみると、相手の感触が変わってくる可能性があります。
逆に言えば、会話の中で、共感や承認を全くしないでいると、相手はますますあなたのことを誤解していくかもしれません。
もう一つの自己開示は、弱音を吐いたり、悩んでいることを吐露してみたりといったことですね。
これは無理にする必要はないのですが、もしあなたが自分の気持ちを我慢したり抑圧したりするところがあるのなら、適度に弱音が吐けるようになっておくと
相手も「この人、いつも飄々としてると思ってたけど、そうじゃないんだ、色々考えて悩んでるんだな」と気付いてもらうきっかけにもなります。
内面が表情や態度に出ない人は、心や体が緊張している可能性もありますので、全体的にゆるめていくことができると、自分もラクになりますし、相手からの誤解も解けて一石二鳥かなと思いますね。
実際、素直に自己表現ができるようになったことで、相手が認めてくれるようになって関係が改善していくことも多いので(反動で、好きになってもらえることも十分にあります)
会社の付き合いとか、ママ友との付き合いなど、どうしても関わる必要がある場合は、以上のことを意識してみると、何か変わってくるかもしれません。