会社員だった私が仕事をやめて何をしているかは父にほぼ言っていなかったのですが、『ゆずらない力』を出したことによって公になり「あいつは一体何やってんだ?」となりまして。
父は心理学とかカウンセリングうんぬんには全く興味がないのですが、だからといってそんなことやるなと否定してくることもありませんでした。
電話のカウンセリングって何分やるの?と聞かれ、45分だよと答えると、「え!そんなに長時間も人の話聞かなきゃいけないの!?」と父。
え!?長時間?とその返答にびっくりした私。どうやら、45分間人の話を聞くのは父にとっては普通じゃないらしい。
私にとっては普通のことで、苦ではなく、あ~楽しかったなぁ、なんて思っているわけですから、お互い価値観の違いにびっくりですよね。
私のように、人の話を聞くことが楽しい人にとっては普通のことでも、興味のない人にとってはありえない話だったりするわけで、才能とか特徴って、自分にとっては当たり前にできることなので自分だけを見ていても普通すぎて気づきにくいんですよね。
誰かと比べてみて「あれ?あの人にできないことが私にはできる」などと気づくことが多いわけです。
自分だけを見ていると、当たり前すぎちゃって、なんならどんどん基準が高くなっていって、あれもこれも私は出来ていないとできないところにばかり目が向いてしまいます。
たとえば、家事もそうですし、絵を描くとか、文章を書くとか、歩きながら物が考えられるとかわかりやすく説明するのが上手とか
自分にとっての「できて当たり前」が、実はみんなにとっては「当たり前」じゃなかったとしたら・・・?
そう思うと、才能って自分にとっては案外地味に感じるものなのかもしれませんよね。でも、その地味に思えるものが他人にとっては光る宝石であることも多いんです。