自分自身・人間関係の悩み

「私って優しくない」。ダークな自分を発見したときの処方箋

あまり他人には大きな声で言えないようなことってありますよね。そのうちの1つが、「自分は冷たい、優しくない」というご相談だったりします。

例えば、身近な人のお祝い事があったとき。

表向きには「よかったね。おめでとう!」と祝福するけれども、本音の部分は素直に喜べなくて、悔しさ、先を越されてしまったショック、自分の未来に対する不安など、なんとも言えない気持ちになることもありますよね。

他にも、ちょっとめんどくさい知人に対して、優しい気持ちになれず「早くおしゃべり終わらないかな」「イライラするからもう関わりたくない」など、ダークな自分が出てきてしまうこともあるでしょう。

本当は優しく寛容な自分でいたいのに、いろんなことを「いいよ」って笑って受け入れられるような自分でいたいのに、人の幸せを素直に心から喜べるような自分でいたいのに……それができない。

「こ、こんな自分が出てくるんですけど、大丈夫でしょうか?」「こんな自分どうかと思うんです」と言う方がとても、とても多いです。

それだけ、ダークな自分に戸惑っていらっしゃるのかもしれません。

でもね、私は思うんですが、それって普通のことだと思うんですよ。

心に余裕がないとき、そして心が満たされていないときは、誰だって優しくなれないものです。

もし、自分が幸せで心から満たされていたら、きっと身近な人の幸せも素直にうれしいと感じると思うんですね。

でもそう思えないときは、それなりの理由があるときです。

もし本当に、優しくない(冷たい)人だったとしたら、きっと優しくできないことで悩んだりしないと思うんです。

でも、寛容じゃない、優しくないことが妙に気になるとしたら。

あなたのスタンダードとは違うってことです。

ちょっと話は違いますが、日頃から努力しているタイプの人は、あるとき1日サボってしまったら、サボったことがすごく気になるはずです。

でも、いつもサボってる人は、1日くらいサボっても、いつものことだな~となるでしょう。

優しくない自分に戸惑ってしまったときは、優しいあなたがスタンダードってことです。

それに優しい自分でありたいという気持ちが強いからこそ、悩むわけですよね。

そう思うと、あぁ、このクライアントさんはどれだけ優しくしたいんだろうな~と思わずにはいられません^^

ダークな自分が気になっちゃうという話をしてくださる人は、もれなく優しい人たちばかりですよ。

優しくしたい気持ちが根底にあるからこそ悩むんだ、ということ。そして、それでも優しくできないときは、それなりの理由があるということ。

普段は優しい私が、優しくできないって相当じゃね?

と思っておくくらいで、ちょうどよいと思いますよ^^この2点をぜひ覚えておいてくださいね。

そして、ダークな自分が出てきたら、隠さないこと!これも何気に大切です。

ほとんどの人は隠して押さえつけてなかったことにしようとすると思うんですが、そうやって抑圧すると、ダークな自分が「私、ここにいますよ!」と大きな声でアピールしてくるようになるんです。

そうなると、ますます扱いが大変になっちゃうので、早めに安全な場所で気持ちを吐露すること。そうすると、それほどダークではなかったことに気づけると思います。

カウンセリングで「優しくない自分」の話題が出てきても、終わる頃には、ほっとした表情になって笑顔になるクライアントさんが多いです。

ちょっと変な例えなのですが。

魔女が闇鍋をぐつぐつ煮込むかのように……ずーっと蓋をして煮込み続けると、鍋の中身がどうなってるのか怖くて蓋あけられませんからね。煮込む前に、早めに蓋をパカッとあける!そうすると、ただの普通のスープだったことに気づくでしょう。

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